将棋日本シリーズ JTプロ公式戦の2回戦が9月7日に行われ、深浦康市九段(47)が佐藤天彦九段(31)を99手で下し、準決勝進出を決めた。
JT プロ公式戦は、前年優勝者、タイトルホルダー、前年度の賞金ランキング上位者など、選ばれし12人で争われる。いわば棋界の“トップ12”が集うトーナメント戦だ。持ち時間各10分・切れたら1手30秒未満・考慮時間各5分という、数ある公式戦の中でも超早指し棋戦として知られている。
今年で40回を迎える同棋戦で、過去に3回の準優勝経験がある深浦九段は、プロの間で多く指される角換わり腰掛け銀の最新形から、佐藤九段の攻撃を巧みに受け止めると、自玉の上部脱出に成功。一気に反撃し、佐藤玉を寄せ切った。対局後、深浦九段は「かなり駒損が響く展開になるかと思ったんですが。(玉を)上に行って勝負、勝負といったのがよかったのかと。非常に怖かったです」と振り返った。
深浦九段は準決勝で、広瀬章人竜王(32)と対戦する。AbemaTVではJT プロ公式戦の残り全局を、終了まで独占で生放送する。
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