将棋の王位戦七番勝負第6局2日目が9月10日、神奈川県秦野市「元湯 陣屋」で始まった。前日9日に、初防衛に王手をかけている豊島将之王位(名人、29)が封じた36手目が明かされ、初タイトルを目指す木村一基九段(46)の手番で、対局が再開した。
豊島王位の2連勝、木村九段の2連勝の後、豊島王位が3勝目をあげてタイトルに王手をかけている同シリーズ。豊島王位は、過去の3期のタイトルは全て奪取で、本局に勝利すれば初のタイトル防衛となる。木村九段はタイトルを奪取すれば、史上最年長での初タイトル獲得。本局に勝利して、夢をつなげたいところだ。
相掛かりの出だしから始まった対局は、後手の豊島王位がテンポよく指し進め、持ち時間でリードを奪う展開が続いていたが、封じ手となった36手目で2時間32分に及ぶ大長考。現在では、木村九段が1時間以上、持ち時間でリードしている。
過去の両者の対戦成績は、豊島王位が直近2連勝中で、9勝7敗とリード。本局の持ち時間は各8時間の2日制。AbemaTVではこの対局を終了まで生放送する。
【封じ手時点での残り持ち時間】
豊島将之王位 3時間35分(消費4時間25分) 木村一基九段 4時間45分(消費3時間15分)
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