女子プロレス団体アイスリボンの勢いを象徴するのが、横浜文化体育館での大会開催だ。団体が細分化した現在、「文体」で大会ができる団体は決して多くない。そんな中で、アイスリボンは3年連続での開催にこぎつけた。
 9月14日、旗揚げ13年になる団体の総力を挙げての大会でメインを飾るのは、シングル王座ICE×∞の新王者決定戦。トーナメントを勝ち上がり、対戦することになったのは世羅りさと雪妃真矢だ。
 団体の魅力と実力を示すにふさわしいトップ対決であり、なおかつ2人はタッグのベルトを巻いたこともある名コンビ。盟友同士で大舞台のメインに立てる感慨と喜びを、どちらも感じているようだ。ただし「平和なフワッとした闘いにはならない。タッグパートナーだからこそ負けたくない」と雪妃。“身内”にこそライバル意識を持つし、信頼しているから激しい攻撃ができるという面もプロレスにはある。