祖父に連れて行ってもらったボートレース場で、高校生だった関浩哉はファンの歓声に驚いた。「こんなに応援してもらえる仕事があるのか」。これを機にボート―レーサーへの道を歩み出し、2014年11月、ボートレース桐生でデビューを果たした。
 AbemaTV「アベマde週末ボートレース~Friday~」9月13日放送回で特集された関はデビュー当時、前半で転覆、後半で落水と1日で2度も事故を起こすことがあった。「これからレースをやっていけるのか」。関は「不安だったし、課題ばかりだった」と当時を振り返ったが、一方で信念を貫く強さもあった。「外から勝つのは難しいが、外から勝てたら楽」「その分、内に入ったらより勝ちやすくなる」。外からのスタート、旋回に磨きをかけた関は徐々に成績を上げ、2018年前期にはA2級への昇格を決めた。