注目の外国人対決は、まさに“インパクト絶大”のノックアウト劇で幕を閉じた。
9月16日のRISE・幕張メッセ大会。世界トーナメント2階級の決勝戦など豪華カードが並んだこの大会で組まれていたのは、スアキム・PKセンチャイジムvsニキータ・サプン。
スアキムは現役ムエタイ王者。トーナメント準決勝で那須川天心に敗れているが、トップ選手であることは間違いない。対するサプンは那須川天心がMMAデビュー戦で闘った選手で、那須川に敗れはしたが、腕十字で追い込む場面を作ったことでも知られている。
テコンドーの大会で優勝したキャリアも持つサプンは、試合が始まると回転系の技を繰り出していく。これに対し様子を見ていたスアキムだったが、サプンが失速すると攻撃に転じ、左ミドルキックを1発叩き込んで1ラウンドでKO勝利を収めた。
ムエタイの基本中の基本であるミドルで勝負を決めたスアキムだったが、規格外だったのはその衝撃だ。ヒットした瞬間、場内に響き渡った凄まじい破裂音の直後、サプンがうずくまるようにダウンすると、その様子を見たドクターがリングサイドに小走りで集結。
しばらくして立ち上がったサプンだったが、その右わき腹は激しく変色。その後、あばらを痛めたことが明らかにされた。一連の衝撃シーンを見たAbemaTVの視聴者からは「これは折れたな」というコメントが寄せられていた。
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