将棋の叡王戦の段位別予選(八段戦)が9月17日に行われ、野月浩貴八段(46)が阿久津主税八段(37)を75手で下し、本戦出場を決めた。
叡王戦は、全棋士、女流棋士1人、アマチュア1人によるタイトル戦で、段位別予選、本戦トーナメントを勝ち抜いた2人が、挑戦者決定三番勝負を行う。挑戦者は、永瀬拓矢叡王(27)と七番勝負を行う。予選は四段、五段、六段、七段、八段、九段と、段位別で行われ、各段位によって本戦出場枠が異なる。
過去、阿久津八段に対して2勝9敗と苦戦していた野月八段だが、この日は先手番で相掛かりの出だしから、短い手数で一気に中盤、終盤へと進行。お互い、玉が薄いまま戦う展開の中、阿久津八段の攻めからうまく逃れた野月八段が、勝負をものにした。
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