まるで中入り後 元大関・照ノ富士 対 元前頭筆頭・千代の国 幕下優勝かけたド迫力の突っ張り合い
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 元大関で今場所は幕下二十七枚目の照ノ富士がかつての力強さを徐々にではあるが、取り戻しつつある。関脇時代の平成27年(2015年)夏場所には初優勝を果たすと場所後は大関に昇進。大関2場所目には横綱鶴竜との優勝決定戦にも進出し、さらに平成29年(2017年)春場所では新横綱の稀勢の里と優勝を争い、千秋楽の直接対決で本割、決定戦と連敗し、つかみかけた賜盃を最後の最後で逃した。

 一時は横綱昇進も時間の問題と言われていたが、その後は両膝の負傷もあって大関の座を明け渡した。さらには内臓疾患や糖尿病にも苦しみ、番付は一気に降下し、平成30年(2018年)名古屋場所には大関経験者としては史上初の幕下に陥落。この場所から4場所連続全休で今年春場所は序二段からの復帰を余儀なくされた。

 復帰場所は全勝したものの本来の相撲には程遠く、優勝決定戦では同じモンゴル出身のホープ、狼雅に敗れた。翌夏場所から2場所連続で6勝1敗。そして今場所は出だしから6連勝とし、幕下優勝にリーチを懸けた。

 今場所の幕下優勝は史上稀に見るハイレベルな争いとなり、5戦全勝に名を連ねた4人のうち元大関の照ノ富士をはじめ、元小結千代鳳、千代の国と3人が幕内経験者。勝ち上がった照ノ富士と千代の国が幕下優勝を懸けて十三日目に激突した。

 2年前はそれぞれ大関と前頭筆頭として対戦しているだけに、この日も幕下の取組とは思えないほどのド迫力の激しい突っ張り合いの攻防となり、最後は千代の国が押し出して優勝の栄誉に浴した。千代の国も過去、何度もケガに泣かされ、そのたびに這い上がってきた不屈の男。今場所も左膝の重傷から4場所ぶりに土俵復帰を果たした場所だった。

 今後、両者はケガさえなければ、ここ1、2場所で関取復帰を果たすだろう。その前に幕下上位に躍進する来場所も、順当にいけばこの2人による激戦が繰り広げられるに違いない。

(C)AbemaTV

▶【映像】ド迫力の突っ張り合い 元大関・照ノ富士 対 元前頭筆頭・千代の国 (3時間7分過ぎ~)

意地の突っ張り合い!
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元大関VS元前頭 激しい突っ張りバトル

▶【映像】優勝争い、大混戦 横綱不在の荒れた秋場所 取組一覧

2019年 大相撲九月場所
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横綱不在の荒れた秋場所

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