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 「おかあさんといっしょ」の人気コーナー「パント!」の担当として7年間出演した“りさお姉さん”こと、上原りさがこれまで秘めていたアニメ好きを大開放中だ。週5~6日、「おかあさんといっしょ」の仕事に奔走した7年間だったが、休前日にはレンタルショップでDVDをまとめて借りて、休日に一気見するのが楽しみだったという。「好きなのは青春系ですかね。アフレコには興味があるんです。いつか体験してみたいです」と、作品の中にも飛び込んでみたいほど、抱え込んできたアニメ愛が卒業とともに溢れまくっている。

 「おかあさんといっしょ」のレギュラー出演者は、多忙かつ日々の生活にも何かと制約が多いことで知られている。7年間、「パント!」のお姉さんとして走り続けてきた上原だけに、卒業から半年ほど経つ今は「びっくりするぐらい時間ができました」と笑うほどだ。「NHKにほぼ毎日のように通っていましたからね。今では、本当にあそこにいたんだろうかと思うくらい」と、全てを注ぎ込んだ日々を懐かしんだ。

 卒業と同時に、趣味に没頭する時間も一気に増えた。最近始めたインスタグラムで「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズが好きであることを明かすと、バラエティ番組でも取り上げられ、一気に「アニメ好き」が拡散。また、卒業のニュースが出た直後からも「友達から『りさって、うたプリ好きだよね』『この声優さん好きでしょ』って、久々に連絡をもらうようになって。それで再会できた子もいるんです」と、アニメで旧友とのつながりが復活したという。

 上原がアニメの世界にどっぷりとハマるきっかけになった作品は「終わりのセラフ」だ。「鈴木達央さんの声がすごく好きで。このキャラクターは誰がやっているんだろうと。そこから追っていったのが『うたの☆プリンスさまっ♪』と『Free!』でした」。声優から作品を追うことを始めると、そこから枝葉は多方面へ。その結果「TSUTAYAで全部借りて、ドハマリしたものを清水買いするって感じですね」と、自らの行動に笑いが込み上げた。

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 幼いころにアニメ好きの下地はしっかりできていた。少女のころは「『カードキャプターさくら』がドンピシャの世代。美少女戦士セーラームーンは再放送でずっと見ていました」。一番多感な女子高生時代は「NARUTO -ナルト-」に影響を受けた。この少年漫画の経験は、“りさお姉さん”になった後でもいかされる。「よしお兄さんに『ONE PIECE』がいかに素晴らしいかのレクチャーを受けたことがあるんですよ(笑)大阪城ホールでコンサートした後、帰りの新幹線はだいたいみんな疲れて寝ちゃってるんですが、2時間半か3時間ぐらい一睡もせずに、ずっと話していたんですよ」と、熱血指導があった。よしお兄さんの「『NARUTO -ナルト-』がいけるなら『ONE PIECE』もぜったいにいける」という予想は見事に当たり、上原は漫画を全巻買い揃えることになった。

 大きな手と仕草が「パント!」でもいかされてきたが、それに負けじと好きなアニメの範囲も幅広い。深夜アニメもしっかりチェックしている。「『鬼滅の刃』は見ています。もともと漫画から見始めて、アニメは始まった後から追いかけています。絵も忠実に再現してらっしゃるし、声もまた『合ってます~!』って感じですよね!」と、さらにコメントに感情を込めた。

 すっかりパントマイムの印象が強い上原だが、もともとはミュージカル志望。今後の活動にも、ミュージカル出演が大きな目標の一つだ。アニメとミュージカルの中間点にある「2.5次元」については、「(おとうさんといっしょに出演していた)元木聖也くんが出ていたので、見たことはあります。アニメと漫画で確固たるものができている中で、そこに飛び込んでいくのは勇気がいりますよね」と、表現者として2.5次元の難しさは把握している。それでも「『カードキャプターさくら』だったら、知世ちゃんのお母さんだったらできそうですね。さすがに知世ちゃんや、さくらちゃんは厳しいと思うんで(笑)」と、まんざらでもなさそうだ。

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 いろいろとやりたいことがある中で「声」の仕事には大いに興味があるという。「すごくおこがましいんですが、アフレコには興味があるんです。声優さんがいかに素晴らしいかは、重々承知しているんですけど…」と、ものすごく恐縮しながら夢を語りだした。「おかあさんといっしょ」は、お兄さん・お姉さんとともに、キャラクターも大きな役割を占めている。これに命を吹き込んでいるのが声優だ。吉田仁美、川島得愛、冨田泰代、加藤英美里、くまいもとこ、ひなたおさむ。スラスラと声優の名前をあげ「一緒にお仕事したり、その場でしゃべってくれたりすると、『キャラクターが生きてる!』って思うんですよ。この世界を作れているのは、この方たちのおかげなんだと」と、声の力を毎日のように感じてきた。過去には「おかあさんといっしょ」の中で放送された「げんしじんちゃん」というアニメで、猫役を演じたことがある。活動の幅が広がる中で、挑戦したい気持ちはとても強い。

 今まではキャラクターとともに、人間として一緒に演じてきた“りさお姉さん”。子どもたちと元気に踊ってきた時に聞こえたその声が、今度はキャラクターの声として聞こえてくるのも、アニメ愛が溢れ続ける限り、そう遠い先ではないかもしれない。

(C)AbemaTV

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