“黒いデジタル”石橋伸洋が見出したMリーグ優勝への明るいプロセス 条件戦増加に「パイレーツの得意分野」
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 U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)は、統計や効率を指針とするデジタル的な発想を駆使し、自分の選択によって相手を困惑させたり、ときに自分に協力してもらえるように卓上を支配することから“黒いデジタル”という異名を持つ。「手役が好きな人にはもったいないと感じられるかもしれないけれど、すべては勝つために。高い手をアガるためでもなく、トップを取るためでもなく、トータルで勝つための麻雀」とU-NEXT Piratesの今期目標はすでに「優勝」という二文字に絞られている。

 「優勝するためにはファイナルに進まなければならない。そのためのプロセスを見て欲しい」と昨年度は優勝候補とも評されていただけに今年にかける思いは強い。

 今期Mリーグは、KADOKAWAサクラナイツが新規参戦して8チームになったことから、レギュラーシーズンだけでも10試合増え90試合を戦う。その後、上位6チームが各16試合を戦うセミファイナルシリーズへ。さらに上位4チームが全12試合で雌雄を決するファイナルシリーズを戦うことになる。

 石橋は「条件戦はパイレーツの得意分野」と言い切る。「うちのチームの特徴は、基本的に手数が多く、ラスが少ない戦い方。だからトップは多くはないんですが、4回に1回トップを取れれば、勝てると思うので、その麻雀さえ打てれば、ファイナルには進出出来る」とセミファイナル、ファイナルという2つの条件戦が待ち受ける新システムに対して、勝利へのプロセスが、明確にイメージ出来ている。

 昨年に関しては、4着回避率は21人中、朝倉康心(最高位戦)5位、小林剛(麻将連合)6位、石橋7位と安定していたが、トップ率は21人中、朝倉10位、小林20位、石橋19位と後塵を拝した。「東場で抜け出すことが出来なくて、レギュラーシーズン25回のうち、(東場で抜け出せたのは)最終半荘の1回だけだったんです」とリードしないと生きない打ち方を自認しているだけに、毎回苦しい展開に見舞われた。そのため「今年は早めに抜け出し、トップを取り切れる麻雀を打ちたい」と早い段階から勝負がけしていくつもりだ。

 今期からは同じ団体に所属する瑞原明奈(最高位戦)がドラフト指名され、4人体制で戦っていくことになった。「暗い3人だったんで、華やかになってよかった(笑)。麻雀は理路整然としていて落ち着いている。頭の回転も早く、チームカラーに合っている」とチームにほどよい光が差し込んだことを頼もしく思っている。

 「昨年の開幕1カ月前は緊張していたんですけど、今はリラックスしています。麻雀に関してはすごくいい影響があるんじゃないかな」と力むことなく、9月30日の開幕戦を迎える。【福山純生(雀聖アワー)】

◆石橋伸洋(いしばし・のぶひろ)1980年9月29日、千葉県生まれ。O型。最高位戦日本プロ麻雀協会所属。主な獲得タイトルは第36期最高位、第19期發王位、第10回モンド杯、第3期天鳳名人位。著書は「黒いデジタル麻雀~現代流データ戦術を斬る~」他。

◆Mリーグ 2018年に発足。同年10月から7チームによるリーグ戦を行い、初代王者の赤坂ドリブンズが優勝賞金5000万円を獲得した。2019シーズンから新たにKADOKAWAサクラナイツが加入し、全8チームによるリーグ戦に。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合を行う。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。

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