生まれたばかりの三つ子に、1日最低24回の授乳。寝る時間はほとんどなく外出も困難な状況で、産後うつ病になった母親は泣き止まない乳児を床にたたきつけた。
愛知県豊田市の松下園理被告は去年1月、生後11カ月の三つ子の次男を床にたたきつけて死亡させた罪に問われている。今年3月、一審・名古屋地裁岡崎支部は松下被告に懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡した。
この判決に対し、「実刑は重すぎる」として三つ子の親が署名活動を開始した。各地の多胎児の会なども「三つ子育児の大変さが理解されていない」「残された2人の子の養育も考えるべき」として減刑への賛同を求め、1万以上の署名を集めた団体もあった。