格闘代理戦争の“因縁”対決は大接戦 松本日向(皇治軍団)がデビュー戦で涙の雄叫び
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 K-1 KHAOS NIGHT.9(9月27日、新宿FACE)のメインイベントは“宿命の初対決”というべき試合だった。この日、行なわれたのはK-1選抜チームと格闘代理戦争チームの7対7対抗戦。全14選手のうち、実に8人がデビュー戦というフレッシュな闘いだ。

 大将戦はデビュー戦同士の激突。青コーナー・橋本実生だけでなく、K-1選抜として登場した松本日向も「格闘代理戦争 4th SEASON」出身者だ。松本は皇治軍団、橋本はTEAM武尊として番組のトーナメントに出場。松本が準決勝に出場しなかったため両者の対戦はなかったものの団体戦としてはTEAM武尊が勝利、試合後の監督同士の乱闘騒ぎが発生したことでも話題になった。この日は選手同士も揉めているだけに、両チームを代表する選手である松本と橋本が対戦するのは偶然ではない。

 副将戦までの6試合は格闘代理戦争チームの4勝2敗。対抗戦としての結果は出ているものの、選手個人としてのプライドとしてお互い負けられない試合だった。

 松本サイドに皇治、橋本には武尊がつく中での試合は、デビュー戦同士とは思えない白熱の攻防に。サウスポーの橋本が左の蹴り、左ストレートを放つが、松本も下がらない。何より両者のスピードが圧倒的だ。

 1ラウンド終盤、パンチをまとめる場面があった橋本に対し、松本も2ラウンドに攻撃のテンポをアップ。流れが読めない熱戦の中、松本はハイキックをヒットさせる。お互い打たれたら必ず打ち返すため、試合のペースが傾かない。

 試合終盤は激しいパンチの打ち合いとなったが、ここでもともに譲らず。判定も1-0で延長戦にもつれ込むことに。

 両営の応援団が凄まじい声援を送る中、延長ラウンドでも両者アグレッシブに攻撃を繰り出していき、その中で目立ったのが橋本の左ストレート。だがクリンチで注意を受ける場面も。逆に松本は笑いながら前に出ていく。

 最後まで熱い攻防が続き、判定も2-1と割れる大接戦。制したのは松本だった。マスト判定の延長ラウンドでなければ甲乙つけることができない闘いだったと言える。ギリギリの勝利を掴んだ松本は号泣。閉会式では「実生くんとは代理戦争で負けてからずっと闘いたくて…。練習はきつかったけど、実生くんのおかげで強くなれました」と語った。

 敗れた橋本は「相手のほうが強かった。出し切って負けたので悔いはないです」。松本は勝因を「正直、気持ちだったかなと思います」とコメントした。また今後に向けては「(番組で得た)注目に実力が追い付かなきゃいけない」と気を引き締めた。

 今日の闘いを見る限り、2人はライバルとして再び、あるいは三度、拳を交えることもありそうだ。「実生くんはこれからも常に(頭の)どこかにいると思います。負けないように頑張らないと」とは松本のコメントだ。「格闘代理戦争」での因縁は一応の決着を見たが、これからはプロのファイターとしてのライバルストーリーが続いていくことだろう。

(C)AbemaTV

【映像】武尊、皇治の因縁対決…松本日向が涙の雄叫び

松本 日向(皇治軍団) vs 橋本 実生(TEAM武尊)
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