大和証券Mリーグ2019、10月1日1回戦で、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)がチーム開幕戦をトップで飾った。
対局者は起家から高宮まり(連盟)、鈴木たろう(協会)、滝沢和典(連盟)、内川幸太郎(連盟)と、昨シーズンファイナル進出を決めた3チームと今期新加入のKADOKAWAサクラナイツが激突した。
KONAMI麻雀格闘倶楽部の絶対的エース、佐々木寿人(連盟)が所属団体のリーグ戦対局日だったため、開幕戦を任されたのは高宮だった。「嬉しい反面、ドキドキもあった」と緊張感を持ちながらも開幕指名を意気に感じていた。
東1局、高宮は先制リーチを放つも、鈴木から追っかけリーチをくらい、満貫放銃からスタートした。昨シーズンのレギュラーシーズンでは個人スコア21人中19位と苦しんだだけに、鈴木に裏ドラが3枚乗った瞬間は「嫌な記憶がよぎった」と口元をゆがめたが、すぐに切り替えて顔を上げた。解説の渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)も、結果放銃にはなったが、高宮の「高め追求手順」を絶賛した。
ラス目で迎えた東4局、リーチ・ツモ・ドラで4000点と初アガリを決めると、南1局の親番では力強くドラをツモり、リーチ・ツモ・タンヤオ・ドラで1万2000点、さらに南1局1本場ではリーチ・平和・ドラ2で1万2000点(+300点)を鈴木からアガり、3連続のアガリラッシュで一気にトップ目に立った。その後もファイティングポーズを崩さず、全10局中流局ゼロの乱打戦を制した。
「本当プレッシャーがあったんですけど、ロケットスタートが出来て嬉しいです」と昨年王者の赤坂ドリブンズで全知全能の神“ゼウス”という異名を取る鈴木に箱下ラスを食らわせた戦いぶりは、まるで戦いの女神“アテネ”がごとく。「相手が誰であれ、私はとにかく自分のファイティングスタイルを崩さないで戦いたい」と会心の女神パンチの連続で、見事にチームに開幕戦勝利をもたらした。視聴者からも「女流強え」「いい麻雀だった」「進化してたわ」「会心の1戦」と賞賛された。
「どこまでもプラスを伸ばしたい」と戦いの女神“アテネ”はさらなる高みを目指していく。【福山純生(雀聖アワー)】
【1回戦結果】
1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)4万6900点/+66.9
2着 EX風林火山・滝沢和典(連盟)3万9100点/+19.1
3着 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)1万5400点/▲24.6
4着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)-1400点/▲61.4
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)






