将棋の順位戦A級4回戦が10月3日に行われ、渡辺明三冠(35)が羽生善治九段(49)に132手で勝利し、今期無傷の4連勝を飾った。対羽生戦は、通算78度目の対局。日をまたぐ深夜の熱戦は、またもやファンの記憶に残る大熱戦となった。
初の名人獲得を目指し前日まで3連勝の渡辺三冠と、タイトル通算100期を目指し2勝1敗で追いかけた羽生九段の対局は、過去77局で羽生九段の40勝37敗。これまでもタイトル戦や上位リーグなど、数々の大勝負を繰り広げてきた。
本局は角換わり腰掛け銀の出だしから、最終盤まで形勢が全く互角の大熱戦。AbemaTVの中継で解説をしていた藤井猛九段(49)も「これはもう名局賞」と絶賛する内容で進むと、最後は渡辺三冠が苦しかった自玉の上部脱出に成功。羽生九段の攻めを切り、決着をつけた。終局時間は、4日の午前0時34分だった。
これで渡辺三冠は、初の名人挑戦に向けて4連勝でさらに前進。羽生九段は2勝2敗となり、2歩遅れを取る格好となった。
(AbemaTV/将棋チャンネルより)