頼れるベテランがやり遂げた。大和証券Mリーグ2019、10月3日2回戦で、リーグ最年長となる64歳のベテランKADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)が初勝利を挙げた。この勝利は新規参入の同チームにとって記念すべき初トップ。1回戦の2着、そしてこの1着のポイントにより、試合終了時点でトータル3位に浮上した。
対局者は起家からKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)、U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎。
最初の見せ場は東2局、沢崎がリーチ・タンヤオ・高め一盃口のテンパイを入れた。これは一手替わりで四暗刻の形だったが間髪開けずの即リーチ。コメント欄では「役満テンパイの手替わりまで待つか否か」の議論が巻き起こった。結果はどちらにしてもアガリはなく流局。1回戦では執拗に三色同順を狙うなど高打点追及の姿勢が見られた沢崎も、今回は役満手替わりを待たず即リーチとしたことで「何でもやってくる厄介な打ち手」というアピールに成功した。
東4局には第1ツモの取り忘れによる少牌があり、アガリ放棄の裁定を受けた沢崎。過去に少牌をした選手、また未遂に終わった選手が、シーズンをプラスで終えていることから、視聴者からは吉兆と捉える声も出ていた。
すると南4局、親番を迎えると手牌はマンズが9枚。初手からピンズのターツを外すとホンイツへ一直線。4着回避を狙う、佐々木のリーチを受けるも11巡目に白と五万のシャンポン待ちテンパイを入れた。その後に四・七万待ちと形を変え、見事残り1枚の四万をツモってツモ・ホンイツの1万2000点を獲得。この対局のトップを盤石なものにした。
試合後のインタビューでは、チームグッズであるサクラブレードを手にしながら、「Mリーグのために、試合会場の近くに引っ越してきました。64歳、あと5年はやれるでしょう」と笑顔を見せた沢崎。少牌のミスには「すみません、うっかり」とはにかんだ。今後の抱負を聞かれると「先は長いですが、活躍できるようにチーム一丸となって頑張ります」と健闘を誓った。
【2回戦結果】
1着 KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)3万7600点/+57.6
2着 U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)2万5800点/+5.8
3着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)、2万3800点/▲16.2
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)1万2800点/▲47.2
【10月3日終了時点での成績】
1位 EX風林火山 +93.0(2/90)
2位 セガサミーフェニックス +79.9(2/90)
3位 KADOKAWAサクラナイツ +22.4(4/90)
4位 TEAM雷電 +9.4(4/90)
5位 U-NEXT Pirates +2.3(4/90)
6位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +1.2(4/90)
7位 渋谷ABEMAS ▲89.6(2/90)
8位 赤坂ドリブンズ ▲118.6(2/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)






