初々しい――。そんな言葉がぴったりと当てはまる、デビュー戦だった。フウガドールすみだの鈴木翔太が第19節のFリーグ選抜戦で初めてFリーグのピッチに立った。そこは、鈴木にとって夢にまで見た場所だった。
「自分は幼稚園の頃から、Fリーグが開幕した頃から見に行っていて。ずっと追いかけてきて、フットサルを。だから、本当にうれしかったです」
 2007年9月23日――。日本初のフットサル全国リーグが開幕したその日、代々木第一体育館に鈴木はいた。両親がフットサルをやっていた影響で連れられてきた6歳にとって、人生を変える出来事になった。「それからずっとハマって」。毎週のようにFリーグの会場に足を運び、選手たちと写真を撮ってサインをもらった。