ワールドカップは、華やかだ。アイルランド代表を撃破したラグビー日本代表は、世界中から喝采を浴びた。多くの人に勇気と感動を与えられる、アスリートが目指す最高の舞台――。
しかし、ピッチに立てる可能性があるのはラグビーであれば31人、サッカーであれば23人。日の目を見る選手がいる一方で、必ず“落選者”がいる。1998年のフランスW杯のピッチに立てなかった三浦知良のように。
逆にいえば、当落線上の選手がいるからこそ、選ばれた選手はより一層、奮い立つ。最後の最後までしのぎを削れる仲間の存在があって初めて、「日本代表」が戦える集団になっていくのだ。