日本将棋連盟による10月7日週の公式戦は、7日に藤井聡太七段が、王将戦挑戦者決定リーグで豊島将之名人と対局。過去3回全て敗れている壁を乗り越えられるか。豊島名人は11日から、挑戦者として竜王戦七番勝負に登場。広瀬章人竜王と対戦し、史上4人目の「竜王・名人」を目指す。主な対局は以下のとおり。
10月7日(月曜日)
王位戦予選 佐々木慎六段 対 佐藤和俊六段 (携帯中継)
王将戦挑決リーグ 豊島将之名人 対 藤井聡太七段 (将棋プレミアム・携帯中継)
過去3度の対局では、全て豊島名人の壁に跳ね返されてきた藤井七段。リーグ1回戦では、三浦弘行九段を下して、絶好のスタートを切った。挑戦者候補の本命である豊島名人も、1回戦で久保利明九段に勝利。ただ、スケジュールの都合上、先に行われた4回戦では広瀬章人竜王に敗戦。現在は1勝1敗になっている。持ち時間は各4時間で、先手は豊島名人。
10月8日(火曜日)
王位戦予選 森内俊之九段 対 西尾明七段 (携帯中継)
王位戦予選 横山泰明七段 対 石井健太郎五段 (携帯中継)
棋王戦挑決トーナメント 佐藤康光九段 対 久保利明九段 (AbemaTV・携帯中継)
長くトップ棋士として活躍するベテラン2人の対決。佐藤九段はタイトル通算13期、久保九段は7期と、ともに実績は十分。独特な序盤を見せる佐藤九段と振り飛車党の久保九段だけに、相居飛車が圧倒的多数を占める中で、普段とは異なる対局が見られそうだ。持ち時間は各4時間。先手・後手は振り駒で決まる。勝者は丸山忠久九段と対戦する。挑戦者決定トーナメントは、ベスト4以上で2敗失格システムを採用しており、1度敗れても敗者復活戦から挑戦権を獲得するチャンスが残されている。
10月9日(水曜日)
竜王戦5組昇決 阿部隆八段 対 金井恒太六段 (携帯中継)
棋王戦挑決トーナメント 糸谷哲郎八段 対 村山慈明七段 (携帯中継)
大阪王将杯王将戦挑決リーグ 広瀬章人竜王 対 三浦弘行九段 (将棋プレミアム・携帯中継)
新人王戦第1局 増田康宏六段 対 高野智史四段 (携帯中継)
10月10日(木曜日)
順位戦C級2組 近藤正和六段 対 牧野光則五段 (携帯中継)
順位戦C級2組 遠山雄亮六段 対 佐藤紳哉七段 (携帯中継)
順位戦C級2組 杉本和陽四段 対 桐山清澄九段 (携帯中継)
王位戦予選 山崎隆之八段 対 大橋貴洸五段 (携帯中継)
王位戦予選 稲葉陽八段 対 宮本広志五段 (携帯中継)
朝日杯将棋オープン戦一次予選 野月浩貴八段 対 梶浦宏孝五段 (AbemaTV)
朝日杯将棋オープン戦一次予選 野月か梶浦 対 金沢孝史五段 (AbemaTV)
マイナビ女子オープン本戦トーナメント 岩根忍女流三段 対 里見咲紀女流初段 (携帯中継)
10月11・12日
竜王戦第1局 広瀬章人竜王 対 豊島将之名人 (将棋プレミアム・ニコニコ生放送・AbemaTV・中継)
昨年、羽生善治九段とフルセットの末、初の竜王位を獲得した広瀬竜王が、豊島名人の挑戦を受ける。豊島名人が奪取に成功すると、史上4人目の「竜王・名人」誕生となる。同棋戦は獲得賞金が公表されており、優勝賞金は将棋界最高の4320万円。持ち時間は各8時間の2日制。第1局の先手・後手は振り駒で決まり、第2局以降は交互に入れ替わる。最終第7局まで進んだ際は、再度振り駒が行われる。
(画像提供:日本将棋連盟)