大和証券Mリーグ2019、10月8日の1回戦で、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)が今期個人初トップ。チームにとっても待望の初勝利となった。
対局者は起家から多井、赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)、セガサミーフェニックス・和久津晶(連盟)、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)。
昨シーズンファイナル3位だった渋谷ABEMASは、9月30日の開幕から4試合を終えた段階とはいえトップ無し。▲129ポイントで最下位と出遅れていた。「こういうときに出てくるキャラ」と出場を志願したのは、昨期レギュラーシーズン個人スコア1位、MVPを獲得したチームの絶対エース・多井だった。
東1局、親番・多井は南家の村上の第1打だった白をポン。白・赤で3000点と“最速”の攻めからスタート。続く1本場ではリーチ・ツモ・一気通貫・ドラ・裏ドラで1万8000点(+300点)。2本場でリーチ・ツモ・赤で7800点(+600点)と3連続ツモを決める“最強”ぶりで、開局早々5万点台と大きなリードを築いた。
東場で全員が1万2000点以上をアガる打撃戦となったが「大きな手をアガった後は気を引き締め直そう」と常に意識している多井は、5万点台をキープしたまま東場を折り返した。
南場では鉄壁の守備力と多彩なゲームメイクで終始リードを保ち、解説のKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)も「(東1局1本場の)6000オール以降、打ち回しが非常に丁寧」と点棒を持ってからの戦い方を絶賛した。
オーラスでも自ら5200点をアガって対局を終わらせ、まさに異名通り“最速最強”の両方をいかんなく発揮した今シーズン初トップで、チームは最下位脱出を果たした。
昨年は11連続連対というとてつもない記録を残した男は「少しでも多くの人に愛されて、少しでも多くの人に知ってもらって優勝する」とありとあらゆる面で一番を目指し、Mリーグ2019のスローガンである「この熱狂を外へ」を実践していくつもりだ。【福山純生(雀聖アワー)】
【1回戦結果】
1着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)5万2900点/+72.9
2着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)3万900点/+10.9
3着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)2万6800点/▲13.2
4着 セガサミーフェニックス・和久津晶(連盟)-1万600点/▲70.6
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)






