アイドル活動をする女性の帰宅時を襲いわいせつな行為をしたとして先月17日に逮捕された佐藤響被告(26)が、驚きの供述をしていることがわかった。
佐藤被告は女性が撮影した写真の瞳に映った景色から、Google マップのストリートビューを使って最寄りの駅を特定したという。そして駅で待ち伏せ、女性の後をつけて自宅マンションを特定。女性の自宅写真の背景や光の差し込み方などから、部屋も把握していたということだ。
街の人からは「そんなところまで見られているとは思わない」と驚きの声が上がるが、街中には場所特定につながる様々な情報が潜んでいるという。AbemaTV『けやきヒルズ』は、SNSのリスクに詳しいWebメディア評論家の落合正和氏に話を聞いた。
落合氏によると、細かい要素をつなぎ合わせて特定する「モザイクアプローチ」という手段があるという。
まず、明確に住所が書かれていることがある市区町村などの「掲示板」。掲示板に記載されている「番号」も、場所の特定につながる可能性があるという。また、市区町村などの表記がある「電灯」も地域を絞り込む手段になる。
路上に当たり前にある「マンホール」も注意が必要だ。「『東京下水道』と書かれていたり、さくらのマンホールは東京都が使用しているものなので、これだけでも東京だということがわかってしまう。“区の木”などの表記もあり、背景に写った建物やお店の名前などと組み合わせると特定されていく」と落合氏は指摘する。
さらに、見落としがちなのが車の「ボンネット」。ボンネットに反射した建物が特徴的だと場所の特定につながる可能性があるほか、Google マップのストリートビューを活用して、写った場所と景色が一致するところを確認できてしまうという。また高架の「柱」も、番号があると場所を割り出すことができるということだ。
落合氏は「写っている小さな情報から場所の特定が簡単にできてしまう時代」と注意を促した。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
▶映像:街中に潜む場所特定の手口を解説
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