大和証券Mリーグ2019、10月10日1回戦で、EX風林火山・勝又健志(連盟)が今期2勝目を決めた。試合中はクールな勝又も、インタビューでは「前回が4着だったので、今回は絶対トップが欲しいと思っていました」と破顔一笑となった。
この試合の対局者は起家から赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)、EX風林火山・勝又、U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)の並びでスタート。東2局、親番を迎えた勝又は鈴木からホンイツ仕掛けで7700点をアガると、その後も“軍師”と呼ばれる引き出しの多さで場を圧倒する。5本場まで積む猛攻を仕掛け、松本をマクりトップ目に立った。
この連荘の白眉は2本場。平和・タンヤオ、高目は一盃口となる4・7筒待ちをテンパイした勝又は、卓上を一瞥するとこれをヤミテンに構える。すると一盃口がすでに完成した形でテンパイした鈴木から高目の4筒が出て、5800点を獲得した。このアガリに対して視聴者は「冷静だなあ」「この親で4万点くらい稼ぎそう」と、クレバーな判断に称賛の声が上がった。また、この日の解説を務めていた土田浩翔氏(最高位戦)も「相手が余る牌を狙ってアガった、ドンピシャのアガリですね」と勝又の好判断に脱帽した。
南3局、そしてオーラスと勝又は連続でアガリをものにし、終わってみれば5万点オーバーの大トップ。この試合は今期最多の17局となるロングゲームとなったが、振り返ると仕掛けて高打点の攻め、的確なリーチ判断と勝又の雀力の高さがクローズアップされた試合となった。また、この試合ではMリーグデビュー以来過去2戦で2連勝、“美女海賊”として注目を集めた瑞原との顔合わせとなったが、絶好調の彼女の勢いも勝又はほぼ完封した。
“麻雀IQ220”との異名を取る勝又。Mリーグ2年目の今期も安定感で際立つ。インタビューの最後は「これからも自分達らしい麻雀で頑張っていきます」と胸を張った。
【1回戦結果】
1着 EX風林火山・勝又健志(連盟)5万3000点/+73.0
2着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)4万2300点/+22.3
3着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)1万6300点/▲23.7
4着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)-1万1600点/▲71.6
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)






