大和証券Mリーグ2019、10月10日2回戦で、渋谷ABEMAS・白鳥翔が今期初勝利を手にした。昨年度は個人成績で最下位に沈み、雪辱を期して臨んだ今期の開幕戦は先発に指名されるも4着。喉から手が出るほど欲しい今期1勝目を決めた瞬間、白鳥は片手でそっと目頭を押さえた。その様子を見た視聴者からは「おめでとう白鳥!!」「泣いてまうやん」など、昨年から苦しみ続け今も「1勝」を渇望する白鳥に共感するコメントが並んだ。
この試合の対局者は起家からU-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)、渋谷ABEMAS・白鳥、・EX風林火山・滝沢和典(連盟)の並びでスタート。2時間近いロングゲームとなった第1試合と打って変わり、この試合は大きな連荘もなく進んでいく。白鳥は開局に小林から2000点のロンアガリを決めると、その後も小刻みに加点した。
南2局には4人テンパイでそれぞれが大物手という、白熱した展開にコメントも大賑わい。ここで白鳥が小林から一盃口・ドラ2の5200点をアガって、トップを強く引き寄せる。南3局は園田が3900点をアガりトップに迫るも、オーラスは白鳥が技ありの手順で3面張の平和・赤を園田からアガって、今期初トップを獲得した。
試合後のインタビューでは「何が良かったかはわからないが、相手との距離感をうまく取りながら戦うことができた」と熱戦を振り返った。また、個人成績最下位に沈んだ自身の成績を口にし「今年、個人でやらないと(結果を出さないと)意味がないんで」と、悲壮にも取れる決意を見せた白鳥。その一方で「日向藍子(最高位戦)が今年から入って、チームがさらに明るくなった」と前向きな材料も。「これまでは僕がムードメーカーだった」と語る白鳥には、チームリーダーである多井隆晴(RMU)に次ぐ立場として大きなプレッシャーがかかっていたことも想像に難くない。今期、目指すはまずファイナルシリーズへの進出、そして自身の成績を「10位以内」とすること。チームはこれでマイナスを返済し4位浮上、次戦で狙うは奪首だ。
【2回戦結果】
1着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)3万9800点/+59.8
2着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)3万1400点/+11.4
3着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)1万7200点/▲22.8
4着 EX風林火山・滝沢和典(連盟)1万1600点/▲48.4
【10月10日終了時点での成績】
1位 セガサミーフェニックス +99.9(6/90)
2位 EX風林火山 +89.0(8/90)
3位 KADOKAWAサクラナイツ +46.0(6/90)
4位 渋谷ABEMAS +28.8(8/90)
5位 TEAM雷電 ▲21.1(6/90)
7位 U-NEXT Pirates ▲87.9(8/90)
8位 赤坂ドリブンズ ▲125.8(8/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)






