大和証券Mリーグ2019、10月14日の1回戦で、KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)が出場4戦目にして初トップ。勝利者インタビューでは感極まり、大粒の涙をこぼした。
2017年、岡田はモデル兼プロ雀士として日本プロ麻雀連盟にプロ入り。デビュー当時から麻雀番組にも多数出演してきたこともあり、Mリーガー29人の中でも注目を集める最年少ルーキーだ。KADOKAWAサクラナイツから2位指名されたドラフト会議の折、涙ながらに決意を語った姿を記憶しているファンも多いだろう。
10月7日の2回戦、岡田はオーラスで守り切れれば初トップが見えていた場面で放銃し、トップを取り逃していた。それだけに「どうしてもトップを取り、いつも応援してくれている皆さんに届けたい」と対局に臨んでいた。
対局者は起家からTEAM雷電・黒沢咲(連盟)、EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)、そして岡田。
東1局、積極的に先制リーチを放つも、園田にアガられ不発。東3局では見事な手順で発・チャンタ・三色同順をテンパイするも二階堂にアガられ不発。岡田に初アガリが訪れたのは東4局の親番、リーチ・ツモ・平和・ドラの7800点だった。
その後は南1局2本場で8000点(+600点、供託1000点)、南4局の親番では決め手となったリーチ・一発・ツモ・赤で1万2000点(+1000点)と効果的に加点。続く南4局1本場では、同じ轍は二度踏まないという強い意志で守り切り、待望の初トップを獲得した。
勝利者インタビューでは「あくまでも麻雀プロなので、モデルという肩書きがあったから、麻雀をおざなりには絶対出来ない」と体重が激減するほどのプレッシャーがかかっていたことを、大粒の涙を流しながら明かした。
しかし個人目標を聞かれると、10月11日にセガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)が今期Mリーグ初の大三元を成就したことを受け「(自分が最初に)役満をアガるという個人的な目標を奪われてしまいまして。(だから)一番多く役満をアガりたい」と笑顔を見せた。
これでKADOKAWAサクラナイツは3勝目。チームグッズであるサクラブレードを掲げる岡田に「可愛さもトップ」「岡田最強」「女王様タイム」「おかぴー、おめでとう!」と視聴者コメントも沸いた。【福山純生(雀聖アワー)】
【1回戦結果】
1着 KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)4万3700点/+63.7
2着 EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)2万4500点/+4.5
3着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)1万9700点/▲20.3
4着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)1万2100点/▲47.9
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)






