大和証券Mリーグ2019、10月24日1回戦で、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)が乱打戦を制し、今期2勝目を挙げた。全16局、2時間近いロングゲームも魚谷は「長いとは思わなかった、無心で」と語り笑顔を見せた。
この試合の対局者は起家からKONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟)、魚谷、TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)、渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)の並びでスタート。試合は中盤、瀬戸熊が1万8000点をツモってトップ目に立ち、主導権を握るも、魚谷は迎えた南場の親番で1万2000点、そしてリーチ・ツモ・平和・赤・ドラ・裏の1万8000点(+300点)を立て続けにアガった。瀬戸熊の最大の武器であるメンゼン高打点の連続攻撃・通称「クマクマタイム」のお株を奪う魚谷の連続リーチ攻勢によって、四者のスコアは魚谷を先頭にした縦長展開に。
オーラスは今期まだトップがない瀬戸熊が日向から打たれた裏ドラ期待となるロン牌を見逃し、あくまでもツモっての逆転にかけ魚谷に追いすがったが、最速マーメイドがこの試合は無事にかわし切った。
試合後はチームメイトの和久津晶(連盟)が開幕から3戦3ラスと苦境にあることについて、「自分も昨年はずっと辛いシーズンだった。でも、チームがプラスしていたら、その分ラクに打てるんじゃないかなと。今日は絶対に勝って、和久津さんに次はプレッシャーなく打ってほしいと思いました」と語った。さらに「去年を踏まえて、今年をどのように戦ったらいいか…。負けているとどうしても気持ちが落ち込むけど、チームでプラスに持っていく、負けている人をチームで支えていけたらと思っています。(チームメイトに)心強いと思ってもらえるように頑張りたい」と、リーグ創設初年度でチーム戦も手探りだった昨年からの大きな成長も見せた。
前回は試合直後にTwitterで「麻雀打ちたい!」と投稿し、思うようにプラスできず不完全燃焼、またチームも沈み焦れる思いを隠さなかった魚谷。2年目、チームの後輩のためにも結果を出したい気持ちは相当に強い。セミファイナル、ファイナル進出、そして目指す優勝までチームをけん引するその役には、最年長の近藤誠一(最高位戦)と並び、魚谷がいる。
【1回戦結果】
1着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)5万1700点/+76.3
2着 TEAM雷電・TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)4万5500点/+25.5
3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟)1万400点/▲29.6
4着 渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)▲7600点/▲72.2
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)






