大和証券Mリーグ2019、10月24日2回戦で、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)がオーラス、跳満ツモでトップになれる条件を見事クリア、1回戦の5万点超えトップに続けて、この日の2連勝を決めた。
この試合の対局者は起家からKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)、魚谷、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)の並びでスタート。
魚谷はこの試合、先行する多井・佐々木を追う展開。南2局にリーチ・平和・赤・ドラの1万2000点を佐々木からアガってトップ目の多井に肉薄するも、南3局に萩原へ3900点、さらに南3局1本場は同じく萩原に1万2000点(+300点)を連続放銃。「無理にトップを狙ってしまった」と後に語った魚谷は自著「麻雀が強くなるための心と技術(近代麻雀戦術シリーズ)」で語る「気持ちの切り替えははっきりしましょう」の言葉の通り、これ以上は焦らず、南3局2本場には無理に高打点は狙わず、バランス重視の“らしい”手順で南・赤・ドラの4000点(+600点)をツモ。跳満ツモでトップという条件までスコアを戻した。
オーラスは自風の西を暗刻にして、赤が1枚ある手。高目が一盃口となる三・六万待ちでリーチ。ラス抜けを期す佐々木からも追っかけリーチが入るが、終盤に高目となる六万をツモ。震える手で倒牌、乗れば順位点等含め4万点の価値がある裏ドラは、雀頭に2枚乗って1万2000点(供託1000点)のアガリに。この試合を大逆転トップで締め、同日2連勝となった。
同日2連勝は今期リーグ初。インタビューでは「無理してトップを狙いにいってしまい、内容は良くなかった」と開口一番に語り、痛恨の1万2000点(+300点)を放銃してしまった局から謙虚に振り返った。失点後も冷静にいつも通りの仕掛けと手順で素点回復、オーラスに跳満条件を残し、見事クリアする劇的な幕切れにはファンも歓喜。コメントには「魚群キター!」「よくやった」「魚谷女流最強」など多数の声が並んだ。
オーラスの手組については「役牌と赤があり、後は一盃口の高目裏1の条件や一発ツモ(で跳満条件クリア)、安目でも手の形が裏々になりやすい形だったのでリーチで勝負したいと思っていました」と説明し、狙い通りの跳満ツモの結果には「最高に嬉しいです」と語った。
これでチームも3位浮上。最後は「1回戦トップのインタビューではうまくできなかったので」と前置きして、ウインクとピースサインの決めポーズ。開幕戦より今日の1試合目、1試合目より2試合目と、ポーズは徐々に上達を見せている。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)
【2回戦結果】
1着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)3万1700点/+51.7
2着 TEAM雷電・TEAM雷電・萩原聖人(連盟)3万100点/+10.1
3着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)2万6000点/▲14.0
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)1万2200点/▲47.8
【10月24日終了時点での成績】
1位 KADOKAWAサクラナイツ +109.7(14/90)
2位 EX風林火山 +109.4(14/90)
3位 セガサミーフェニックス +92.2(16/90)
4位 渋谷ABEMAS +44.6(16/90)
5位 TEAM雷電 +19.9(16/90)
6位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲48.0(14/90)
7位 U-NEXT Pirates ▲91.0(14/90)
8位 赤坂ドリブンズ ▲159.4(14/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)






