大和証券Mリーグ2019、10月25日1回戦で、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)が4着目で迎えたオーラスで怒濤の4連荘、“マムシ”の異名通り3人を丸々飲み込み大逆転トップで今期3勝目を獲得した。
この試合の対局者は起家からEX風林火山・滝沢和典(連盟)、赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)、U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)、沢崎の並びでスタートした。
瑞原、滝沢が熾烈なトップ争いを繰り広げる中、沢崎はオーラスを迎えた段階で5400点持ちの4着目。仕掛けて自らアガりトップを目指す瑞原から、リーチ・タンヤオ・平和・ドラの1万2000点をアガると、ここから沢崎は4連荘。3本場ではリーチ・ツモ・ドラ・裏ドラ3の1万8000点(+900点)をアガりきった。この試合を解説していた渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)はこの逆転劇に「怪物!」と一言。コメント欄も「つえー!」「マムシの毒がキター!」「これはヤバすぎる!」と大騒ぎ。最後は4着目村上のアガリを横目に、悠々と今期3勝目を手にした。
インタビューでは強さの秘密を聞かれ「まだ6回なので、そういう期間もあると思います」とし飄々とした対応を見せ、また前回は連続放銃でトップから陥落した経緯に触れて「3万点減らすことも、3万点増やすこともある。3万点くらいどうってことないですからね、浮くも沈むも」と独自の大局観、ベテランらしい落ち着いた思考を披露した。今後の戦いについては「前回、内川(幸太郎)君が(初)トップ取って。岡田(紗佳)さんも元気いっぱいですし、ここからスタートだねと」と先を見据えて前向きなコメント。
個人成績でも首位を独走(+205.4)するがこれについては、「6カ月あるから目標は+1200ポイントかな」とおどける場面も。「あんまり欲を持たないで、普通に、楽しんでいければいいんじゃないかと」とにこやかに語り、最後はサクラブレードを持ち上げ、「サクラナイツ」の名前入りピンク色のラバーバンドと共に決めポーズも見せた。
この日の“マムシ”の毒は3者にまわり、最後は一飲みで大逆転勝利。負けて動じず、勝って豪快に笑い飛ばす沢崎の勢いはまだ止まりそうにない。
【1回戦結果】
1着 KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)4万4200点/+64.2
2着 EX風林火山・滝沢和典(連盟)3万3000点/+13.0
3着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)2万2800点/▲17.2
4着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)0点/▲60.0
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)






