大和証券Mリーグ2019、10月26日1回戦で、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)が今期7戦目にして待望の初トップを獲得した。チームは昨年の覇者としてさらなる躍進が期待されつつ、この試合まで最下位に沈む大苦戦中。インタビュー前から園田の表情は喜色満面。「ようやく、です!」と、難産の今期初勝利を振り返った。
この試合の対局者は起家からEX風林火山・二階堂亜樹(連盟)、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、園田、TEAM雷電・黒沢咲(連盟)の並びでスタート。
園田は東場からリーチがアガリに結びつき、また自身の十八番でもある「鳴き」も駆使してのアガリも見せて盤面を支配。リードを保ったまま逃げ切るかと思われた終盤戦の南3局、茅森が満貫をツモ。これが園田の親被りとなり逆転を許すも、オーラスに園田にはまた勝負手が入る。仕掛けて發・赤2の三・六万をテンパイすると、これが茅森から出て3900点。再逆転に成功、トップを決めた。
インタビューでは質問を受ける前から表情はほころんでおり、ようやく取れた初トップに喜色満面。なかなか勝てなかった過去6戦を、人気ゲーム「ドラクエウォーク」の難しさになぞらえて説明するなど、オリジナルの「鳴き」を多用し戦う園田の「魔法ワールド」がトークでも全開。「『まじんぎり』という技があって、その技には成功する確率が30%あるんですけど、なかなか出ない時もありますよね。トップになれないことも同じくらいよくあるから、気にしないようにと思っていたけど、メンタルは結構…」と、同タイトルのファンならよく頷けるたとえ話で、「なんの話やねんw」「ドラクエに例えるのw」「俺はわかるよ!」コメントも沸いた。
一旦はマクられた展開に対しては「またダメか」「クラクラきた」と思った心境を吐露し、自身の内容についても「ハイテイをずらし忘れた」という局を挙げて反省も忘れなかった。
インタビューの最後には、今のチーム順位について「心配しないで見守ってください」とファンへ反撃を誓った。“卓上の舞姫”二階堂と“セレブ”黒沢、そして“天才”茅森とそれぞれ特徴的な女性3人と相対し、待望のトップを掴んだ園田。久しぶりのトップで勝利の味を思い出し、連覇に向けてようやく第一歩を踏み出した。
【1回戦結果】
1着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)3万5000点/+55.0
2着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)3万100点/+10.1
3着 EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)1万9500点/▲20.5
4着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)1万5400点/▲44.6
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)






