大和証券Mリーグ2019、10月26日2回戦において、TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)がリーグ史上初となる役満・四暗刻をツモって、待望の今期初勝利を収めた。役満の出現はリーグ史上5例目。過去の役満は国士無双と大三元で、四暗刻に何度もテンパイはあったものの、アガリに結びついたのは今回が初。
この試合、まず快調にスコアを伸ばしたのはEX風林火山・勝又健志(連盟)、これに誰が反旗を翻すか注目の東4局2本場で鈴木が七対子でテンパイし、待ちは2枚切れの發。打点が欲しい鈴木は、これではリーチをかけにくくヤミテン。すると勝又が發を切り鈴木のアガリと思われたが、鈴木はこれをスルー。この選択が瀬戸熊に大きく味方をした。鈴木はリーチしやすい待ち頃の牌を探す旅を続行。その間に瀬戸熊は四暗刻をテンパイ、リーチをかける。鈴木も西を引いて「これならば」と追っかけリーチ。しかし一度アガリをスルーした鈴木に再度チャンスは訪れず、瀬戸熊がこの日チーム初のアガリを役満ツモで決めた。
この四暗刻、実は「役満をアガる」という瀬戸熊の強い意思あっての手順が秀逸だった。道中、3・6索待ちのリャンメンターツにもできる場面で、赤5索を選択しシャンポン固定。暗刻手に形を決めてほぼ役満決め打ちの構え。さらにテンパイすると、ロンアガリでも打点はあり、下位3者の競りのスコア上は慎重にヤミテンの道もあったが、リーチで場をロックしあくまでもツモの可能性を上げ、見事引き上がった。
役満をアガっても瀬戸熊は気を緩めない。「四暗刻が初めてというのは何となく知っていました。ツモれたのは嬉しかったですが、役満をアガっても2着、3着ということはよくあるので…」とその後も加点を目指し、最後は勝又の猛追を受けるも自身今期初のトップを獲得した。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)