(前哨戦でも激しい攻防を展開してきた両者)
 ここ数年で、DDT戦線は大きく様変わりした。20代の新世代レスラーたちが台頭し、個性と実力を存分に発揮しているのだ。その筆頭が、竹下幸之介だ。まだ24歳と若いが2012年に高校生でデビュー。常に将来を嘱望され、期待に応えて結果を出し続けてきた。
 竹下が“新エース”となったのは2017年3月のさいたまスーパーアリーナ大会。DDT旗揚げ20周年大会だった。この大会のメインで、竹下は長年にわたって団体を引っ張ってきたHARASHIMAに勝ち、KO-D無差別級チャンピオンになっている。記念大会での王座奪取は、明確な“政権交代”だ。その後、竹下は最多防衛記録を樹立。ベルトを奪われることもあったが常に取り返し“DDTの王者=竹下”というイメージが確固たるものになってきた。