
大和証券Mリーグ2019、10月31日2回戦で、U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)がオーラスにトップ目のKADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳から8000点(+300点、供託1000点)を直撃、トップを獲得し、これがリーグ史上初の2者同点トップとなった。
この試合の対局者は起家からTEAM雷電・黒沢咲(連盟)、岡田、小林、セガサミーフェニックス・魚谷侑未の並びでスタート。試合は岡田が先行、小林が小刻みに加点し追随するという展開。南4局1本場、小林はドラの發が2枚のチャンス手となり、親の魚谷からこれが出てポン、發・赤・ドラ3で8000点のテンパイを果たす。すぐに魚谷もテンパイ、リーチをかけてぶつかりあいになった。
挟まれた岡田は、小林と魚谷の河を交互に見て長考。今局開始時、岡田は小林に満貫を差し込んでもトップというリードだったが、このリーチによる供託1000点と1本場によって、振り込めば「同点」のトップとなる状況に。岡田が放った6筒で小林が出アガリし、リーグ史上初の2者同点トップでゲーム終了となった。
普段はクールで“ロボ”の異名を取る小林も、ギリギリ追い付いての同点トップの結末には笑顔。「オーラスは2着キープでいいと思ったのですが、良かったなあという感じです。朝倉(康心・最高位戦)さんの代わりに稼いでおきました」と、今期ここまで不調のチームメイトをイジる形で笑いを誘った。最後にはファンに向けて「スポンサーの方も増えてきて、ありがとうございます。これからもいろんなことがあると思いますけども、楽しく見ていただければと思います!」と力強く語り、「(チームに)やれと言われました」と片手で“敬礼”の決めポーズ。
放銃して同点トップという結果となった岡田は自らの選択を「満貫を差し込んでも(単独)トップと思っていた、私の計算ミス」として深々と頭を下げた。それでもこの試合を解説していた土田浩翔(最高位戦)は「今、好調な3人を相手に(同点)トップを獲った、これは素晴らしいこと」と話した。
KADOKAWAサクラナイツはここまで好調の沢崎誠(連盟)が1回戦でリーグ参戦初の4着となり瞬間的にリーグ2位に落ちたが、2回戦ですぐに岡田が盛り返し首位復帰。U-NEXT Piratesも3位と、優勝争いに向けて視界は良好だ。
【2回戦結果】
1着 KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)3万3900点/+33.9
1着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)3万3900点/+33.9
3着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)2万1000点/▲19.0
4着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)1万1200点/▲48.8
【10月31日終了時点での成績】
1位 KADOKAWAサクラナイツ +127.5(20/90)
2位 TEAM雷電 +81.5(20/90)
3位 U-NEXT Pirates +43.6(20/90)
4位 EX風林火山 +30.1(20/90)
5位 渋谷ABEMAS +20.8(20/90)
6位 セガサミーフェニックス ▲10.4(20/90)
7位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲143.7(20/90)
8位 赤坂ドリブンズ ▲149.4(20/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)





