大和証券Mリーグ2019、11月5日の1回戦で、KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)が個人3連勝を決めた。このトップでチーム個人スコアを+170.9とし、首位を快走していたKADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)を抑えて、堂々1位に躍り出た。
対局者は起家からセガサミーフェニックス・和久津晶(連盟)、渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)、前原、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)。
今シーズンは開幕から女性選手の活躍が目立っていたが、レジェンド選手たちも黙ってはいない。日本プロ麻雀連盟1期生・前原と日本プロ麻雀連盟3期生・沢崎という長年プロ麻雀界を背負ってきた2人の60代選手も、個人スコアワンツーと他を圧倒する活躍を見せている。
前原がその剛腕ぶりを発揮したのは、全員2万点台で迎えた南3局1本場。親番でメンツが一つもない配牌から2巡目に白をポン。その後、和久津からの仕掛け、内川からのリーチを受けながらも「攻めっ気を見せていかないと、周りが突っ込んでくる」とひるむことなく前進し、白・ドラ2で5800点(+300点、供託1000点)をアガリ切って3万点台のトップ目に立った場面だった。
この前原らしい嵐に立ち向かっていくようなアガリには、解説の赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)も「あのばらんばらんな手から5800点に仕上げちゃった。熟練の技だ」と驚嘆した。
勝利者インタビューでは「攻めてこそKONAMI。KONAMI麻雀格闘倶楽部はエースあってのものです。僕はあくまでも支える役」と自分云々ではなく、6戦トップなしで個人スコア最下位と不振が続いているエース・佐々木寿人(連盟)にエールを送った。多少の失点でも揺るがない骨太の麻雀。この勝利はエースをはじめ、チーム全員を鼓舞したに違いない。【福山純生(雀聖アワー)】
【1回戦結果】
1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)4万3800点/+63.8
2着 セガサミーフェニックス・和久津晶(連盟)2万3000点/+3.0
3着 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)1万8600点/▲21.4
4着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)1万4600点/▲45.4
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)






