大和証券Mリーグ2019、11月5日の2回戦で、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)が個人2勝目、チーム7勝目を挙げ、一時2位に落ちたチームを再び首位へと引き上げた。
対局者は起家から内川、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟)。
ファンからは“王子様”とも呼ばれるイケメン雀士の内川は、起家スタートでいきなり藤崎の跳満を親被り。南1局でも魚谷の満貫を親被りしラス目に落ち、苦悶の表情を浮かべていた。
だが元来、楽天家の内川は「ここからオーラスまでに満貫を2度アガれれば」と気持ちを着順アップに切り替えていた。
まずは南2局。藤崎からの仕掛け、多井からの先制リーチにも動じず、腹を括ってテンパイにこぎつけると、追っかけリーチを敢行。これをリーチ・一発・タンヤオ・平和・ドラで8000点(供託1000点)に仕上げ、ラス目から2着目に浮上した。
そして決め手となったのは南3局。トップ目だった藤崎が明らかなピンズホンイツ仕掛けの状況下、7巡目に一気通貫・赤で7筒待ちのテンパイを入れた内川は、一呼吸置いてリーチを英断。結果、リーチ・一気通貫・赤・裏ドラで8000点を藤崎から直撃し、一気にトップ目に立った。解説のリーチ超人こと赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)も「これはダマテンだったら(7筒は)出てこないすごいアガリだ」とそのリーチ判断を絶賛した。
度重なる親被りにも歯を食いしばりながら戦い続け、見事な逆転トップを決めた“桜の王子様”。「いつも諦めないんですけど、跳満と満貫ツモられたのでキツかった」と勝利者インタビューでは笑みをこぼした。
このトップでKADOKAWAサクラナイツは首位をがっちりキープ。沢崎誠(連盟)3勝、岡田紗佳(連盟)2勝、そして内川も2勝と、新規参戦チームながらその存在感は日を追うごとに増してきている。【福山純生(雀聖アワー)】
【2回戦結果】
1着 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)3万1000点/+51.0
2着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)2万5500点/+5.5
3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟)2万4000点/▲16.0
4着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)1万9500点/▲40.5
【11月5日終了時点での成績】
1位 KADOKAWAサクラナイツ +140.8(24/90)
2位 U-NEXT Pirates +91.6(22/90)
3位 EX風林火山 +37.4(22/90)
4位 セガサミーフェニックス +37.3(24/90)
5位 TEAM雷電 +5.3(22/90)
6位 渋谷ABEMAS ▲18.8(24/90)
7位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲114.5(24/90)
8位 赤坂ドリブンズ ▲179.1(22/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)






