Mリーグ機構は「大和証券Mリーグ2019」、11月11日1回戦に出場する4選手を発表した。注目はリーグ7位のKONAMI麻雀格闘倶楽部のエース佐々木寿人(連盟)。ここまでまさかの個人最下位(29位)に沈んでいるが、その実力は「魔王」と恐れられるほど。前回出場時は、その片鱗を見せただけに、そろそろ完全復活なるか。
佐々木といえば、超攻撃的かつスピーディな麻雀で知られ、優位に立てばポイントを維持して逃げ切るような考えを持たず、徹底的に相手を叩きのめすスタイル。個人で抱えるマイナスポイントは200近いが、この爆発力があるだけに、周囲も「勝ち出したらあっという間に上がってくる」という意見で一致している。チームの精神的支柱・前原雄大(連盟)からも「うちのエースは寿人」と絶大な信頼を寄せられているだけに、完全復活が待たれている。
いよいよ眠りから覚めそうな「魔王」と戦う3人だが、地獄の日々から一足先に抜け出すきっかけをつかんだのが渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)。前回出場時に、待望の今期初トップを獲得、目頭を熱くした。前日は、今期チームを引っ張ってきた白鳥翔(連盟)が悔しいラスを引いただけに、今度はその分を松本がカバーできるか。
本調子が出ていない、ということではEX風林火山・二階堂亜樹(連盟)も同じ。チームメイトの滝沢和典(連盟)が個人3位、勝又健志(連盟)が5位と好調な中、まだ調子に乗れていない。守備的な麻雀から、やや攻撃寄りにシフトをしているが、そろそろ実戦にアジャストしてくるか。
調子を上げ始めているのがKADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)。昨夜の第2試合でも、見事な手順で連続アガリを決めてトップを獲得。日をまたいでの2戦連続出場になったが、勢いを継続できれば十分に連勝の可能性がある。
【11月11日1回戦】
EX風林火山・二階堂亜樹(連盟) 個人22位 ▲46.4
KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟) 個人12位 +38.0
KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟) 個人29位 ▲194.7
渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会) 個人25位 ▲124.4
【11月10日終了時点での成績】
1位 EX風林火山 +186.1(26/90)
2位 KADOKAWAサクラナイツ +162.1(26/90)
3位 TEAM雷電 +93.5(26/90)
4位 セガサミーフェニックス +22.0(26/90)
5位 U-NEXT Pirates ▲31.8(26/90)
6位 渋谷ABEMAS ▲62.1(26/90)
7位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲149.1(26/90)
8位 赤坂ドリブンズ ▲220.7(26/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。




