大和証券Mリーグ2019、11月11日の1回戦で、KONAMI麻雀格闘倶楽部のエース・佐々木寿人(連盟)が8戦目にして待望のシーズン初トップをもぎ取った。
その圧倒的な攻撃力から“魔王”とも称される佐々木は、RTDトーナメント2019覇者という称号を引っさげ、開幕からの活躍をファンから期待されていた。しかし6戦目までは3着3回、ラス3回と6戦連続“逆連対”。想定外の大不振に陥り、個人スコア最下位と苦しんでいたが、7試合目で2着を取り、復調の兆しを見せていた。
対局者は起家からEX風林火山・二階堂亜樹(連盟)、佐々木、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)。
全員2万点台で突入した南場。南2局2本場の親番で、ここまでアガリのなかった佐々木が自らの力で、地獄の扉をこじ開けた。二階堂から10巡目に先制リーチを受けた同巡に3索単騎待ちで追いついたがリーチはせず。15巡目に4・7筒待ちと待ち牌が増えた時点で、二階堂に無スジの3索をビシッと切って追っかけリーチを敢行。見事ハイテイで4筒をツモり、リーチ・ハイテイ・ツモ・赤・ドラ・裏ドラ2で1万8000点(+600点、供託2000点)をアガり、これが決まり手となった。
開幕からの不振を吹き飛ばすかのような力強いアガリには「魔王復活!」「ついに魔王がお目覚め」「魔王来たな」とファンからも魔王コールの大合唱。解説のU-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)も「迷っている姿を滅多に見ない。手詰まっているのか勝負なのか、雰囲気からはわからない同じペースで打っている」と佐々木の強さはリズムの変わらない打牌にあると解説した。
今期初の勝利者インタビューでは「まだマイナスしてますんで、まずはゼロに戻してそこからスタート」と復活を約束。地獄に封印されていた魔王が、ついに外界に飛び出した。【福山純生(雀聖アワー)】
【1回戦結果】
1位 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)4万4500点/+64.5
2位 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟) 2万4400点/+4.4
3位 EX風林火山・二階堂亜樹(連盟) 2万4000点/▲16.0
4位 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)7100点/▲52.9
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)






