平均年齢57歳 麻雀“名人戦”で46歳・鈴木たろうが冷や汗トップ/麻雀・Mリーグ
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 オーラス、着順が変わらない満貫の横移動を見送って、ほっと胸をなでおろした。大和証券Mリーグ2019、11月14日2回戦で、赤坂ドリブンズ・鈴木たろうが今期3勝目を挙げた。

 この日の対局者は起親からセガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟)、鈴木、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)の並びでスタート。開局からつばぜり合いが続き、4者が配給原点近くで南入。均衡が破れたのは南3局、親を迎えた鈴木はリーチ・ツモ・東・三暗刻・赤・裏ドラの1万8000点(+300点、供託1000点)で抜け出すと、さらに連荘で加点し一気呵成に勝負を決めた。

 1回戦目では“育成枠”として入団の丸山奏子(最高位戦)が痛恨のラスでMリーグの洗礼を受けた。依然としてチームは最下位の中で、昨年度の優勝の立役者、鈴木が仇討にかかる展開。

 64歳の沢崎を筆頭に、62歳の前原、56歳の近藤と46歳の鈴木で平均年齢54歳の“渋い”卓組みとなった2回戦。熟練のキャリアと実績を誇る“名人”級の達人3人を相手にするも、獲得タイトル数ではまったく引けを取らない鈴木。それでも「若者らしく」と決めて戦ったこの試合は「アガリ合い、殴り合い」が好きとしながらも膠着状態の展開には鈴木も我慢を強いられた。ロースコアの展開は麻雀に限らずどんな競技でも玄人好み。コメントには「こういう対局が見たかった」「内容濃すぎる」「渋みが強い」と、麻雀ファンから感嘆の声も随所で見られ、4者のゲーム内容に評価は高かった。

 南場の親番で連続加点に成功、逃げ切りたいオーラス。仕掛けた鈴木は近藤のダマテンにあわや放銃、トップ目から転落の可能性があっただけに、横移動のアガリを見送る際にはまさに冷や冷やといった表情、辛くも逃げ切った今期3勝目となった。

 昨年から受け慣れたインタビューでは「トップで終われて良かった」と語り、最後は「チームの雰囲気は良くなっている」と締め、上昇する機運に手ごたえを感じた鈴木。スタートダッシュに失敗したチームもここまでリーグ日程は3分の1を過ぎて、7位渋谷ABEMASとはわずか37.6ポイント差。昨年の王者が存在感を取り戻しつつある。

平均年齢57歳 麻雀“名人戦”で46歳・鈴木たろうが冷や汗トップ/麻雀・Mリーグ
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【2回戦結果】

1着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)4万3900点/+63.9

2着 セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)3万7700点/+17.7

3着 麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟)1万5600点/▲24.4

4着 KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)2800点/▲57.2

【11月14日終了時点での成績】

1位 KADOKAWAサクラナイツ +185.1(30/90)

2位 EX風林火山 +132.2(28/90)

3位 TEAM雷電 +35.4(28/90)

4位 U-NEXT Pirates +22.6(28/90)

5位 セガサミーフェニックス ▲18.0(30/90)

6位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲91.1(30/90)

7位 渋谷ABEMAS ▲132.3(28/90)

8位 赤坂ドリブンズ ▲169.9(30/90)

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。

(AbemaTV/麻雀チャンネルより)

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鈴木たろう“名人戦”を制する
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早くも今期役満第3号の超ハイペース
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