立ち技格闘技「K-1」の現ウェルター級王者で、KOアーティストを自負する木村“フィリップ”ミノルに、亀田三兄弟をボクシング世界王者に育て上げた亀田史郎氏がパンチ“4つの極意”を伝授。わずか数分の指導にもかかわらず破壊力の変化を実感した木村は、子どものように目を輝かせながら「覚醒しました」と発言。さらに「自分のパンチが怖くなってきた……」と次戦に向けて不敵な笑みを浮かべた。
木村は今年行われたK-1の全大会に出場し、5月のKRUSHを含めると4連続KO中。24日に横浜アリーナで行われる冬のビッグマッチ「よこはまつり」では、ジョーダン・バルディノッチ(WTKAイタリア)とのスーパーファイトで5連続KOに挑む。
「ただ野蛮な倒し方じゃなく、そこにアーティスティックな感性を入れる」と自身のKOへのこだわりを口にする木村が、「大事な時期だからこそ会いたい人がいる」と訪れたのが史郎氏だった。
「パンチ凄いらしいやん」
おなじみの調子と笑顔で迎えた史郎氏は、木村がKOアーティストとして進化を遂げるべく早速ミット打ちを開始。「手で打ってるだけ」と木村のジャブに強烈なダメ出しを入れると、パンチ“4つの極意”を次々に伝授した。
「キレが、音が全然違いますね……」
戸惑いと興奮が入り混じる様子の木村は数分間のミット打ちを終えると「怖くなってきた……自分のパンチが」とまるで子供のように目を輝かせて笑い「全員倒せます、覚醒しました」と確かな手ごたえを口にした。その発言を受けた史郎氏は「殺人パンチになったから怖なってるんや」と応じると「まだまだ引き出しはある」と木村のさらなる進化を予見した。