Mリーグ機構は「大和証券Mリーグ2019」、11月21日1回戦に出場する4選手を発表した。注目は前回登場時に、2連勝で完全復活を印象づけた“魔王”ことKONAMI麻雀格闘倶楽部の佐々木寿人(連盟)。リーグ下位に沈むチームを一気に引き上げるために、個人3連勝を達成できるか。
開幕から、自分の麻雀こそ打ててはいたものの、結果がついてこなかった佐々木だが、前回登場時に今期初トップを取ると、勢いそのままに同日に連勝。他の選手にもプレッシャーがかかる高速&高打点麻雀で、完全なる“魔王復活”を遂げた。チームのエースの不調はチームメイトの3人がカバーしてきたが、ここ最近は下がり調子。今度は佐々木が仲間の不調ごと挽回する番だ。
チームのピンチを救いたいのは、渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)も同じ。エース多井隆晴(RMU)こそ地力でプラスポイントを積み重ねているが、他の2人は苦戦中。昨期、個人成績最下位の屈辱から今期は羽ばたきつつある白鳥が、リーグ最下位にあえぐチームの救世主となれるか。
一時はリーグ首位にも立ったTEAM雷電だが、惜しいところでトップが取れず、なかなか順位を急浮上されられていないのは、もどかしいところ。1試合目を任された瀬戸熊直樹(連盟)は、特徴である爆発力を垣間見せていることから、チームの浮沈の鍵を握っている。
4チームの中で唯一プラスなのがU-NEXT Pirates。瑞原明奈(最高位戦)は前回出場時にバースデー勝利も飾り、ますますチーム内での存在感を強くしている。個人成績でも女性選手ではトップに立っており、女性選手が一気に増えた2019シーズンの“顔”になっている。
【11月21日1回戦】
KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟) 個人22位 ▲79.0
渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟) 個人15位 +17.5
TEAM雷電・(連盟) 個人
U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦) 個人7位 +68.3
【11月19日終了時点での成績】
1位 KADOKAWAサクラナイツ +313.0(32/90)
2位 EX風林火山 +190.2(32/90)
3位 U-NEXT Pirates +53.4(32/90)
4位 TEAM雷電 ▲25.8(32/90)
5位 セガサミーフェニックス ▲43.5(32/90)
6位 赤坂ドリブンズ ▲102.6(32/90)
7位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲150.2(32/90)
8位 渋谷ABEMAS ▲234.5(32/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。




