気迫のこもったリーチを一発ツモすること実に3回。渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)が大和証券Mリーグ2019・11月21日の第1試合で全23局の激戦を制し、今期4勝目を獲得した。
この試合の対局者はTEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)、白鳥、U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)の並びでスタート。白鳥は東1局早々に8000点のツモアガリを一発ツモで決めると、その後も安定して加点に成功、途中、佐々木に逆転を許すも、南1局8本場にリーチ・一発・ツモ・赤・裏ドラ3の1万2000点(+2400点)をアガってトップ目に。その後も加点を続けオーラスは無事に守って終了、今期4勝目を挙げた。
この試合は2時間以上の超ロングゲーム、リーグレコードタイとなる23局を要したが、インタビューを受ける白鳥の顔に疲労の色はなし。「これまで僕の麻雀人生で大事なところではいつも瀬戸熊さん、寿人さんにボコボコにされてきたので、今日はめちゃくちゃ勝ちたいという思いがありましたし、勝ちたい欲を抑えるのが必死でした」とチームが最下位に低迷した状況で、この試合に臨むまでの心境を語った。
前節では1、2回戦ともに4着、またTwitter上では松本吉弘(協会)が体調を崩していると投稿するなど、チームは受難続き。奮起のために何よりも欲しいのが「結果」。それをまず白鳥が見せて、仲間を鼓舞した。「負けているといっても去年はマイナス300ありましたし、タカちゃん(多井隆晴)は『実質勝ってる』って言ってました」と、まだ日程も序盤、マイナスは意に介していないことを強調した。
+82.4という大きなポイント獲得に加え、リーチ一発ツモが3回と内容も派手だった試合については、「毎回ドラマチックな展開になってしまいますが、(リードしても)みんな強いし『このままではいかないだろう』と思っていました。マクられたときは、南場でまたアガればいいかと」と、これまでの経験値も手伝って、終始冷静であったことを語った。
昨年は苦しい展開に表情を歪めることもあった白鳥だが、今期はこれまで試合中は非常にクール。この日もロングゲームをものともせず、最後まで落ち着いてゲームを締めくくった。リーグ2年目を迎え、チーム2番目の年長者である白鳥は、実に頼もしい存在となっている。
【1回戦結果】
1着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)6万2400点/+82.4
2着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)4万400点/+20.4
3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部、佐々木寿人(連盟)1万5800点/▲24.2
4着 U-NEXT Pirates、瑞原明奈(最高位戦)▲1万8600点/▲78.6
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)







