怒涛の5連続アガリで他者を圧倒、完勝と呼べる内容だった。赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)が大和証券Mリーグ2019・11月22日の第1試合で今期2勝目を獲得した。
この試合の対局者はセガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)、園田、EX風林火山・勝又健志(連盟)の並びでスタート。
東場に園田は5連続アガリを決めるなど、圧倒的なリードを築く。視聴者からは「園田タイム」「園田やりすぎやぞ」「遂にドリブンズやる気になったか」とその強さ、また今期ここまで低迷するチームへの激など、多数のコメントが並んだ。園田はその後も終始トップ目を譲ることなく、オーラスも積極的に仕掛ける過程で親の勝又からリーチを受けるも、中の1000点(+300点)でチャンス手を潰すアガリ。隙は作らずにゲームを終わらせた。
この日まで成績は12戦してわずか1勝。何かが悪いというのではなく、とにかく展開に恵まれず、八方手を尽くしても結果に結びつかないという、麻雀ならではの苦しみに陥っていた。それもあってかインタビューでは「めっちゃ嬉しいです」と笑顔。ここまでトップ率は1ケタという成績には「きっついなあと思っていました」と、もどかしい結果への思いを隠さなかった。
この日は異名でもある“魔術師”らしい仕掛けは影を潜め、「普通にリーチを打って、普通に連荘したって感じですね」と語り、また手役を狙わずに愚形でも即リーチとした場面は「僕のクセで、つい調子に乗っちゃうというか…押し返されたらごめんなさい!となるんですが」と苦笑した。
最後は「ここ最近はずっと誰かがトップを獲って、(節単位での)プラスを重ねてきたので、これからもそうなればいいなと思います。徐々に順位を上げて、新年を迎えるときに首位になれたら」と目標を語り締めくくった。トップまで遠かったこれまでの園田と打って変わり、この日は牌運にも恵まれ、魔法を使わずとも流れに沿っての快勝劇。アガリ連発、派手な大セールのブラックフライデーのような金曜日の夜となった。
【1回戦結果】
1着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)4万8300点/+68.3
2着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)2万1400点/+1.4
3着 EX風林火山・勝又健志(連盟)2万点/▲20.0
4着 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)1万300点/▲49.7
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)







