(勝利後のマイクで涙を流す宇野薫)
翌日に仕事を控えた日曜日の夜は憂鬱だとはよく聞く話です。
40歳前後で仕事に必死で向き合っていたら、下からの突き上げと上の妖怪っぷりに投げ出しそうになるだろうし、そもそもの生き方自体をどう生きていこうかと悩みは尽きないでしょう。働くとか生きるって悩みが尽きないし、諦めて生きることもそれはそれでできないから、苦しいものです。
11月24日、後楽園ホールで44歳を迎えた宇野薫がプロフェッショナル修斗「SHOOTO 30th ANNIVERSARY TOUR FINAL」のメインイベントを張りました。今の格闘技ファンには伝わっていないのかもしれませんが、宇野薫は時代の中心にいた選手で現象を作ってきた選手です。UFCのタイトルマッチまで行っているし、ファッション雑誌の表紙を飾って、格闘技を現象にした選手です。宇野薫に熱狂した40歳前後の世代はちょうど人生の勝負どころを迎えている頃でもあり、彼がまだ現役のファイターとして試合をしていることを自分と重ね合わせる人は多いのではないでしょうか。