アラフィフVS還暦のベテラン同士、獲得タイトルは合わせて20以上。レジェンドのぶつかり合いに、ファンが大いに沸いた。大和証券Mリーグ2019・11月28日の第1試合で、TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)とKADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)が派手なアガリ競争を繰り広げる場面があった。
この試合は渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)がリードするも、逃がすわけにはいかないとばかりに瀬戸熊、沢崎が競りかける展開。東2局2本場、沢崎がまず七対子のアガリ。これが瀬戸熊のアガリを阻止する頭ハネという珍しい決着。
瀬戸熊はここではまだクールな表情も、次の局はさすがに顔色が変わった。東3局、沢崎が瀬戸熊のリーチによるアガリをまたも阻止する、中ぶくれ三万単騎のタンヤオ・赤、3900点のアガリ。アガリ牌を止め、さらにその牌でアガリ切る名人芸。これにはファンも「天才かよ…」「沢崎なんなんや」と驚愕。そして顔色を歪める瀬戸熊には「おこだね」と声が上がった。さらに沢崎は東4局、瀬戸熊の親番でハネ満のツモアガリ。「沢崎強すぎる…!」と“マムシ”の脅威に視聴者はさらに沸いた。
この日は沢崎の牌勢が瀬戸熊を勝るかと思われた展開も、2人のレジェンドのぶつかり合いはここからも続く。南2局、そして南3局と、今度は瀬戸熊が先ほどのリベンジとばかりに沢崎から2連続アガリ。さらに瀬戸熊は防戦一方の白鳥もマクり、トップ目に立った。
最後は4着目の茅森が満貫をツモアガって、これで瀬戸熊が親被り、トップ目が白鳥に変わりゲームセット。結局“マムシ”沢崎も“クマクマタイム”瀬戸熊も勝利者足り得ず、特に瀬戸熊は悔しい形の2着落ち。バランス良く難局を打ち回した白鳥がトップをかっさらったが、しかしこの試合、もっともコメントを沸かせたのはやはり還暦VSアラフィフのレジェンドのぶつかり合いだった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)






