Mリーグ機構は「大和証券Mリーグ2019」、11月29日1回戦に出場する4選手を発表した。注目は今期未勝利で、我慢の試合が続くU-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)だ。
オンライン麻雀「天鳳」の頂点に2度立ち、プロ転向後も優秀な成績を収めている朝倉だが、Mリーグの2019シーズンは6戦して、まだ勝利なし。2着も1回となかなか見せ場を作れていない。チームメイトの3人がなんとか踏ん張っているだけに、まずは自らの初勝利で、個人でもチームでもポイントを回復したいところだ。
本調子までもうひと息なのは、KONAMI麻雀格闘倶楽部の佐々木寿人(連盟)。1日2勝で完全復活をにおわせたが、まだ120ポイント以上のマイナスを個人で抱えている。その攻撃力は誰もが認めるだけに、“魔王”の大活躍に周囲の期待も集まる。
EX風林火山の滝沢和典(連盟)は、昨期同様に抜群の安定感を見せている。今年はやや攻撃的で、ラスを引く確率も高まったが、その分トップも取って、ポイントとしてはプラスに。チーム全体が、守備メインからやや攻撃への比重を高めたことが、好結果につながっている。
微差のリーグ最下位ながら、いよいよ調子を上げてきたのは赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)。迫力十分だった会心の逆転倍満ツモは、ファンの心にも刺さった一撃。気持ちの乗った打牌と、的確な選択が噛み合えば、特大トップで一気に上位4チーム入りの可能性もある。
【11月29日1回戦】
赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦) 個人10位 +53.1
EX風林火山・滝沢和典(連盟) 個人6位 +94.5
KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟) 個人23位 ▲120.4
U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦) 個人27位 ▲170.2
【11月28日終了時点での成績】
1位 KADOKAWAサクラナイツ +222.5(38/90)
2位 EX風林火山 +190.6(36/90)
3位 渋谷ABEMAS +45.7(38/90)
4位 TEAM雷電 ▲40.0(38/90)
5位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲83.0(36/90)
6位 セガサミーフェニックス ▲99.1(38/90)
7位 U-NEXT Pirates ▲116.0(36/90)
8位 赤坂ドリブンズ ▲120.7(36/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。





