Mリーグ機構は「大和証券Mリーグ2019」、12月2日1回戦に出場する4選手を発表した。注目は、リーグ最下位からの浮上を目指すU-NEXT Pirates・石橋伸洋。2年目の航海に訪れた冬の荒波を乗り切ることができるか。
8チームのポイントが迫っていることもあり、1日単位で大きく順位が変動するのが、今期のMリーグの特徴。U-NEXT Piratesも、先週11月25日の試合前まではリーグ4位だったが、気づけば最下位に。石橋自身も役満・国士無双という大魚を5巡目でテンパイしながら、逃す事態にも見舞われた。長いシーズンとはいえ、最下位での戦いは細かい部分でも選択に影響が出かねないだけに、今期好調の石橋が浮上のきっかけを作りたいところだ。
早く上位で戦いたいのは同7位のセガサミーフェニックスも同じこと。個人10位に位置する魚谷侑未(連盟)は、チーム最多の出場試合数で、中心選手として奮闘している。ポイント面でも近藤誠一(最高位戦)とともに、チームを引っ張れるか。
攻撃的な麻雀で、チームの精神的支柱にもなっているのがKONAMI麻雀格闘倶楽部の前原雄大(連盟)。少々の放銃など気にもせず、ゴジラばりに猛進し、今期はトップ4回。特大トップも取り、1人で+157.0を稼いでいる。エース佐々木寿人、名脇役・藤崎智(ともに連盟)がまだマイナス域にいるだけに、復調するまでは前原の豪快な麻雀への期待がさらに大きくなる。
唯一の3ケタプラス、しかも200ポイント台と首位を快走しているのはKADOKAWAサクラナイツ。圧倒的な存在感を見せているのが沢崎誠(連盟)だ。個人トップの+275.3はダントツ。内川幸太郎、岡田紗佳(連盟)のマイナスがあっても、それを補って余りあるポイントだ。序盤からでも終盤からでも勝負できる巧みさが、今夜も発揮されるか。
【12月2日1回戦】
KADOKAWAサクラナイツ・
KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟) 個人4位 +157.0
セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟) 個人10位 +50.8
U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦) 個人9位 +56.6
【11月29日終了時点での成績】
1位 KADOKAWAサクラナイツ +222.5(38/90)
2位 EX風林火山 +73.5(38/90)
3位 渋谷ABEMAS +45.7(38/90)
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲24.6(38/90)
5位 赤坂ドリブンズ ▲28.4(38/90)
6位 TEAM雷電 ▲40.0(38/90)
7位 セガサミーフェニックス ▲99.1(38/90)
8位 U-NEXT Pirates ▲149.6(38/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。





