最後はダントツからでも積極的に仕掛け、自ら幕を引いた。大和証券Mリーグ2019・12月5日の第2試合で、U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)が個人2連勝で今期2勝目を挙げた。
この試合の対局者はセガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)、赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)、朝倉、渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)の並びでスタート。東1局に村上が跳満をツモってリードするも、東3局に朝倉が親で1万2000点のツモアガリ。さらに朝倉は東4局で發・赤・ドラ3の8000点を日向からアガって、さらにリードを広げた。
南場に入っても朝倉の手は衰えを知らず、効果的に加点を続けると、オーラスも積極的に仕掛けて自らアガリを決め、今期2勝目を挙げた。
天鳳位2回で知られ、いわゆる「デジタル系」の色が強い雀士の朝倉だが、前回出場時にはメガネという名のブリンカーを付けて勝つと、この日も同じくメガネをかけ、“ゲン担ぎ”も見せた。また、昨年結婚した妻からもらったというブレスレットの力も借りて、この日は力強い勝利を飾った。
ブレスレットは夫の不調を案じた妻に付き添われ訪れた自作アクセサリーショップのもので、必勝祈願がかかっている。購入後すぐに着けて試合に臨んだが、その日はトップが取れず、インタビューでその話もできなかったが、ようやく披露する場が訪れた。チームリーダーの小林剛(麻将連合)は「デジタル雀士」の旗手として、願掛けやゲン担ぎも一切興味がないことで知られているが、朝倉はその部分では別。家族の願いも背負い、この日はブレスレットの効果も信じられる快勝劇となった。
インタビューの最後は、リクエストされた決めポーズも決めて上機嫌。妻に一言、と前置きをして「いつもありがとう、勝ちました。これからも支えてください」と笑顔で報告、今後の躍進を誓った。前半戦は不調で未勝利が続いた朝倉も、ここにきて天鳳位2回の“鉄板強者”としての面目躍如の活躍ぶり。チームの浮上にはこの男の力が欠かせない。
【2回戦結果】
1着 U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)4万7900点/+67.9
2着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)2万4400点/+4.4
3着 セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)2万4200点/▲15.8
4着 渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)3500点/▲56.5
【12月5日終了時点での成績】
1位 EX風林火山 +171.2(40/90)
2位 KADOKAWAサクラナイツ +115.1(40/90)
3位 渋谷ABEMAS +28.7(42/90)
5位 U-NEXT Pirates ▲2.9(42/90)
6位 TEAM雷電 ▲6.4(40/90)
7位 セガサミーフェニックス ▲150.1(42/90)
8位 赤坂ドリブンズ▲184.1(42/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)







