20代選手の活躍も見られるプロ麻雀リーグ「Mリーグ」において、リーグ最年長の64歳ながら、全く引けを取らない大活躍をしているのがKADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠だ。今期からリーグに参戦し、役満・四暗刻をアガり、さらには9万点を超える個人スコア最高記録も樹立した。麻雀が老若男女で戦える頭脳スポーツだと体現する一人だ。試合中の厳しい表情と、普段のチャーミングな笑顔のギャップで、女性ファンからも支持される沢崎に、麻雀ニュース番組「熱闘!Mリーグ」が迫った。
沢崎は1955年生まれ、群馬県安中市出身。理系大学としてはトップクラスの東京理科大学に入学したものの、そこで覚えた麻雀に没頭、わずか数カ月で中退した。その後は酒屋やトラックドライバーを経て、29歳にプロ雀士に。キャリアは35年にもなる。
Mリーグ参戦のため、試合会場近くに引っ越し、普段は家から“徒歩通勤”。休日は健康のためにと、皇居の周りをウォーキング。距離にして5キロが日課だという。ファンサービスにと、ウォーキング中は気に入った風景をスマホで撮影。SNSにも投稿している。
「食事にも気を遣っている」という沢崎は、自炊もお手の物。「おでんは結構自信があります」と、作る工程を紹介することになったが、慣れた手つきで下ごしらえを終えると、なぜか煮立てた後の鍋を新聞紙でくるんで「あと10時間くらい」と寝かせ始めた。冷めていく間に味が染み込むという沢崎流で、おでんも麻雀の手役のようにじっくり作り込んでいる。
終始笑顔で取材に応じた沢崎だが、いつまでプロ雀士として戦い続けるかと問われると「80歳ぐらいまでできますかね」とニコニコ顔。Mリーグでは最年長という肩書がつくが、本人は少なくともあと16年はバリバリと戦う意欲満々だった。
(AbemaTV/『熱闘!Mリーグ』より)