将棋の藤井聡太七段(17)が12月17日、王位戦予選で出口若武四段(24)に97手で勝利した。これにより藤井七段は次局、予選決勝で斎藤慎太郎七段(26)との対局が決定。勝てば、初の挑戦者決定リーグ入りが決まる。
過去2戦2勝していた出口四段との対局で、先手番だった藤井七段は角換わり腰掛け銀の出だしから、相手の積極的な攻めにうまく対応。攻め合いの中から、うまく自玉の安全度の高め、大きく差を広げる快勝を収めた。対局後には「手厚い形にすることができました。(出口四段は)鋭い将棋という印象ですが、常に踏み込む手を選択されてきたという印象はあります」と振り返ると、決勝に向けては「リーグ入りしたことがないので、一生懸命指せればと思います」と意気込みを語った。
王位のタイトルは今年、史上最年長で初タイトルを獲得した木村一基王位(46)が保持している。挑決リーグは紅白に分かれ、各優勝者が挑戦者決定戦を行う。
また、藤井七段は同日、来年行われる東京オリンピックの聖火ランナーを務めることが明かされ、報道陣から200メートルほど走ることについて聞かれると「最近あまり運動してないんで自信はないんですが、精一杯頑張ります。普段の靴で走ることにあると思います」と、微笑みながら語った。過去のインタビューなどでは、50メートル走を6秒台で走ると答えており、寄せのスピードだけでなく、走るスピードもなかなかのようだ。
(AbemaTV/将棋チャンネルより)