日本将棋連盟による12月23日週の公式戦は、23日に折田翔吾アマの棋士編入試験第2局が行われるほか、25日には順位戦A級で全勝を守る渡辺明三冠が広瀬章人八段と対戦。27日には藤井聡太七段が、王位戦の挑戦者決定リーグ戦をかけた対局に臨む。また、同日には棋王戦挑戦者決定二番勝負の第2局があり、佐々木大地五段と本田奎四段が対戦、勝者が挑戦権を得る。主な対局は以下のとおり。
12月23日（月曜日）
王位戦予選 広瀬章人八段 対 高野秀行六段 （携帯中継）
棋王戦予選 杉本昌隆八段 対 村田顕弘六段 （携帯中継）
ヒューリック杯棋聖戦二次予選 中村修九段 対 高野智史五段 （携帯中継）
棋士編入試験 出口若武四段 対 折田翔吾アマ （AbemaTV）
アマチュアながら好成績を残した者だけが受験できる棋士編入試験。条件を満たした者は、5人の棋士を相手に3勝を挙げれば、プロ入りが決まる。折田アマは第1局で黒田四段に勝利。残り4局で2勝すれば、悲願のプロ入りだ。持ち時間は各3時間。
12月24日（火曜日）
竜王戦6組 古賀悠聖三段 対 古作登アマ （携帯中継）
王位戦予選 高橋道雄九段 対 上村亘五段 （携帯中継）
王位戦予選 鈴木大介九段 対 中村亮介六段 （携帯中継）
王座戦一次予選 都成竜馬六段 対 大橋貴洸六段 （携帯中継）
ヒューリック杯棋聖戦二次予選 佐藤康光九段 対 窪田義行七段 （携帯中継）
12月25日（水曜日）
順位戦A級 渡辺明三冠 対 広瀬章人八段 （AbemaTV・携帯中継）
10人参加のA級において、唯一全勝を続けているのが渡辺三冠。1敗で追う広瀬八段との直接対決になった。本局に勝利すれば1敗棋士がいなくなり、後続に2差をつけて、残り3局を戦うことになる。今年度、8割を超える高い勝率を誇るが、年内最後の対局を白星で飾り、初の名人挑戦に前進するか。持ち時間は各6時間で、先手は渡辺三冠。
王位戦予選 丸山忠久九段 対 川上猛七段 （携帯中継）
王座戦一次予選 佐藤和俊七段 対 黒沢怜生五段 （携帯中継）
棋王戦 増田裕司六段 対 里見香奈女流四冠 （携帯中継）
マイナビ女子オープン本戦トーナメント 清水市代女流六段 対 香川愛生女流三段 （携帯中継）
12月26日（木曜日）
竜王戦1組 稲葉陽八段 対 阿部健治郎七段 （携帯中継）
竜王戦6組 黒田尭之四段 対 伊藤沙恵女流三段 （携帯中継）
叡王戦本戦 豊島将之竜王・名人 対 藤井猛九段 （ニコニコ生放送・携帯中継）
朝日杯将棋オープン戦二次予選 阿久津主税八段 対 村中秀史七段 （AbemaTV・携帯中継）
朝日杯将棋オープン戦二次予選 木村一基王位 対 千葉幸生七段 （AbemaTV・携帯中継）
朝日杯将棋オープン戦二次予選 阿久津か村中 対 木村か千葉 （AbemaTV・携帯中継）
12月27日（金曜日）
王位戦予選 斎藤慎太郎七段 対 藤井聡太七段 （AbemaTV・携帯中継）
王将戦では挑戦者決定リーグ入りした藤井七段が、2つ目の挑決リーグ入りを目指す。王位戦は予選勝ち上がり者、シード者含めて12人が、6人ずつ紅白に分かれてリーグ戦を行い、両組の優勝者が決定戦で木村一基王位への挑戦権を争う。好成績（各組2位まで）を残せば、来期のシードが得られるため、タイトル初挑戦への距離がぐっと近づく。本局の勝者はリーグ入り、敗者はもれなく来期も予選からスタートになるため、今期だけでなく来期のことを考えても大きな一局だ。持ち時間は各4時間で、先手・後手は振り駒で決まる。
棋王戦挑決第2局 佐々木大地五段 対 本田奎四段 （AbemaTV・携帯中継）
どちらが勝ってもタイトル初挑戦となる、若い2人の挑戦者決定戦。第一局は24歳の佐々木五段が快勝。敗者復活戦からの勝ち上がりのため2連勝が必要だったが、見事に先勝し、決定局に持ち込んだ。22歳の本田四段は、本局に勝利すれば実質的なデビュー年度で挑戦権を勝ち取る。四段昇段からタイトル挑戦までの期間としては、史上2番目に早い記録となる。持ち時間は各4時間で、先手は佐々木五段。
ヒューリック杯棋聖戦二次予選 永瀬拓矢二冠 対 横山泰明七段 （携帯中継）
ヒューリック杯棋聖戦二次予選 深浦康市九段 対 中村太地七段 （携帯中継）
ヒューリック杯棋聖戦二次予選 谷川浩司九段 対 糸谷哲郎八段 （携帯中継）
ヒューリック杯棋聖戦二次予選 船江恒平六段 対 大橋貴洸六段 （携帯中継）
12月28日（土曜日）
女流王位戦挑決リーグ 千葉涼子女流四段 対 中村真梨花女流三段 （携帯中継）
12月29日（日曜日）
叡王戦本戦 塚田泰明九段 対 広瀬章人八段 （ニコニコ生放送・携帯中継）
（写真提供：日本将棋連盟）
