将棋の藤井聡太七段(17)が12月23日、自身が監修を務めたNintendo Switch用のゲームソフト「棋士・藤井聡太の将棋トレーニング」の発表会に出席、将棋以外では初めてとなる囲み取材にも対応し、対局よりも「こちらの方が緊張するかと思います」と語った。
2016年10月に四段昇段を果たして以来、数々の最年少記録を樹立してきた藤井七段だが、ゲームソフトの監修は今回が初体験。さらにゲーム内の音声収録にも初めて挑戦した。日本中に「藤井フィーバー」も巻き起こした天才棋士だが、普段の対局場とは異なる会場や雰囲気に、緊張の面持ち。囲み取材について聞かれると「初めての経験で、緊張しました。(対局より)こちらの方が緊張するかと思います」と笑った。
それでも話題が将棋になると、勝機が見えた時の指し手同様に、淀みなくコメントが出てくるあたりは、さすがに天才棋士。ソフトのポイントについて「対局用AIの強さが、非常に丁寧に調整されていて、どのような棋力の方であっても、楽しんで対局できる」と説明すると、得意な上に趣味でもある詰将棋については「何問か担当をさせていただきました。初心者の方には、なかなか難問かもしれませんが、挑戦して棋力をアップにつなげていただければと思います」と期待していた。
今年は、王将戦挑戦者決定リーグ戦で、あと1勝すれば最年少でのタイトル挑戦までいったものの、惜しくも敗れた。「今年はトップ棋士の方とも多く対戦できて、そういう方との差を感じることもありました。自分にとっていい経験を積むことができた1年だったかと思います。タイトル挑戦にあと一歩届かなかったので、実力をつけて、そこにチャレンジしていきたいです」と、目標についてはっきりとした口調で語っていた。
(AbemaTV/『AbemaNews』より)