将棋の藤井聡太七段(17)が12月27日、王位戦予選で斎藤慎太郎七段(26)に121手で勝利した。藤井七段が王位戦で挑決リーグに進出したのは、今回が初。
一つの壁を越えての挑決リーグ入りだ。藤井七段は過去、斎藤七段と2度対戦し、いずれも敗戦。デビューから3年が経過し、トップ棋士相手でも互角以上の戦いぶりを見せる藤井七段にとって、若手のエース・斎藤七段は壁になっていた。本局では角換わり腰掛け銀から、激しい攻めを受けつつも、序盤で蓄えていた時間を有効に使い、局面を打開。徐々に自玉の強度を高めながら反撃に転じると、最後は詰むや詰まざるやの接戦をものにした。