「48秒で3度のダウン」を奪った男、“意識を刈り取る”1R決着に「僕が望んだ相手じゃなかった」
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 K-1に新たな怪物が誕生した。28日に名古屋ドルフィンズアリーナで行われた「K-1 冬のビッグマッチ 第2弾」に出場した海斗(ポゴナ・クラブジム)が、キム・ホソン(韓国)と対戦。1ラウンド、猛烈な連打で完膚なきまでに叩きのめすと「今回強い選手みたいだったんですけど、僕がやりたい相手じゃなかった。今度こそ有名な選手をお願いします」とふてぶてしく言い放った

 この発言には伏線がある。海斗は先月行われた「Krush108」で大泉翔を相手に「48秒で3ダウン」を奪うという圧倒的な強さを見せつけて粉砕。試合後には「次は有名な人を当ててくれますよね」とビッグマウスを披露しており、その発言を受けて1カ月後の今大会への参戦、さらに今回の発言となった。

 対戦相手のキム・ホソンもK-1初参戦だった。テコンドーをベースとしており、スピンキックを得意としている。ムエタイスタイルの海斗とは異なるが、蹴りの名手同士の対戦となった。

 序盤から前に出る両者。キムが挨拶代わりのスピンキックを放つと、海斗は左右のフックを暴力的に振り回して応戦。コーナー際で掴み気味に膝を繰り出すなど屈強なフィジカルを活かした戦いぶりは見ていて荒々しい。

 そんな海斗だが、やや雑に攻めたかと思うと一転、距離を取りながら右ロー、左ミドルと緩急をつけた攻撃も見せる。さらに中盤以降は冷静に相手の出方を見極めるクレバーな一面も見せ、変則的なキムのスピンキックを捌き、パンチの打ち合いでキムを捉えると、強烈な左右のフックで最初のダウンを奪った。立ち上がったキムは打ち合いを挑んだが、再び荒々しい左右のフックを被弾すると、体が吹き飛んだところに左をまともに喰って1Rで衝撃的な失神KO負けを喫した。

「48秒で3度のダウン」を奪った男、“意識を刈り取る”1R決着に「僕が望んだ相手じゃなかった」
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 海斗は試合後、K-1きってのKOアーティスト、木村”フィリップ”ミノルのポーズを真似して見せると「前の試合の時に次は有名な人を当ててと言いましたよね。今回強い選手みたいだったんですけど、僕がやりたい相手じゃなかったので、強くなるんで、次有名な選手お願いします」と前回と同じく自信満々でアピールしてみせた。

 海斗は2017年にKrushデビューを果たして以来、8勝2敗。KO能力は高いが、今年1月に加藤虎於奈に2敗目を喫するなどKrushで中堅の位置の選手というイメージだった。しかし10カ月ぶりとなる先月の試合でいきなり覚醒。屈強なフィジカルと強引にKOを奪うスタイル。さらにアクの強いキャラで、2020年のブレイクに注目が集まる。

【映像】意識が飛び、人形のように倒れる様子

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