大晦日のRIZINさいたまスーパーアリーナ大会で、那須川天心が2019年で最高の仕上がりを見せた。前年大晦日はフロイド・メイウェザーにKOされ涙を流した。だが2019年は公式戦全勝記録を更新。RISEの世界トーナメントでも優勝している。
 テレビの生中継枠、大会の主役の一人として今年も大晦日を迎えた那須川。対戦したのは新日本キックボクシング協会のトップ選手である江幡塁だ。2019年はKNOCK OUTのスーパー・バンタム級トーナメントでも優勝。ヒジ打ち有効、“打倒ムエタイ”を目指すキックボクシングルールにおいて、この階級の日本最高峰と言える選手だ。那須川にとっては、キャリアの中でも最強の対戦相手の一人と言ってよかった。だが江幡の評価が高ければ高いほど、那須川は燃える自分を感じたという。